【米国:気候変動問題】ビル・ゲイツ氏:グリーン・エネルギーの熱狂的信者は「危ない」と考えている

ビル・ゲイツ氏の慈善活動について、陰謀論が多くネットに出回っています。
しかし、同氏の極めてまともな発言については語られることはあまりありません。
この記事を読んでも、同氏は気候変動について、全体をみて総合的に判断しなければならないと、AXIOSとのインタビューで述べています。
同氏は、世の中の為、世界の環境問題のような慈善活動に取り組むことが、富めるものの義務であるという考えを持っているようです。
エネルギー問題と気候変動問題の問題は、人類の死活問題です。
同氏が人類のために、様々な研究に自己資産を投入して活動しているという極めて有用な活動は、正当に評価しなくてはならないと思います。
陰謀論で同氏を批判ばかりする人たちは、ご自身で世の中のために何か自己資本を投入するというような、前向きな具体的解決方法につながる活動を展開していますか?
また、ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長を務めるビル・ゲイツ氏は、オリンピックに合わせて持続可能な開発目標を推進するため、日本スポーツ振興機構、東京2020とパートナーシップを結んだという記者会見を11月12日に行いました。

この記事は、デイリーコーラーから紹介します。

Post by Mariko Kabashima  2018/11/27 18:14

Daily Caller by Jason Hopkins  2018/11/26 】

ビル・ゲイツは、再生可能エネルギーの普及が気候変動への唯一の答えだと信じる環境活動家について、驚くほど批判的なコメントをいくつか寄せた。

ゲイツ氏は、環境保護活動に精通している
マイクロソフトの創業者であり、約1000億ドルの資産を持つ人物である同氏は、自身の富を利用して数々の気候変動イニシアティブを推進してきた。
彼は現在、クリーンエネルギー技術に投資している億万長者連合の先頭をいっている
同氏が設立した慈善団体ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、気候変動への適応に注目している。

ゲイツ氏はまた、先進的な原子炉の開発や、技術を使って空から直接炭素を回収するカーボン・エンジニアリング社の開発にも投資している。

「全世界を助けるために何かを発明するというのは、とてもアメリカ的だ。我々は常に新しい科学と新製品開発の最前線にいる。今回、初めて米国がその役割を果たさなかったのであれば、悲劇的なことだ」とゲイツ氏は22日、HBOのAxiosとのインタビューで述べた。

それは地球温暖化に関する彼の取り組みを網羅する幅広い会話だった。
ゲイツ氏は莫大な資金と個人的な時間を炭素排出抑制に費やしてきたが、環境保護活動家への批判を恐れていない。
この億万長者の慈善活動家はAxiosに、太陽エネルギーと風力エネルギーの開発こそが気候変動を止める唯一の解決策だと信じる人たちは、進歩を阻む人たちと同じくらい悪いと語った。

「『太陽エネルギーと風力エネルギー』というような総合印象は、米国のある地方に『この問題を解決することに、どんな妥協もしてはいけない』という派閥があるという事実と同様に危険だと思う」(ゲイツ氏)

ゲイツ氏は、発電産業は炭素排出を排出する多くのセクターの1つにすぎず、気候変動との戦いは多面的なアプローチをとることが必要であると指摘している。

「多くの人が、そう、再生可能エネルギー、風力エネルギー、太陽エネルギーが、はるかに安くなったと考えている。そうではありませんか?」 とゲイツ氏は説明した。

「電気は問題の4分の1にすぎない。実際、我々は100%全体をみて解決しなければならない。誰かが 『電力は25%、農業は24%、輸送は14%』というパイを頭に入れていない限り、彼らがそこから始めない限り、我々は同じ問題について話しているわけではない」(ゲイツ氏)

ゲイツ氏の発言は、風力エネルギーや太陽エネルギーの推進者たちが州政府に再生可能エネルギー基準を引き上げるようますます強く働きかけているときに現れた。億万長者の活動家トム・スレイヤー氏が資金を提供するなど、多くの取り組みが、さまざまな州における再生可能エネルギーの義務化を促進しようとしている。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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