【米国・速報】フリン前補佐官をめぐるABCニュースの誤報で株価下落、司会者は停職に

Post 2017/12/03  15:53

米ABCニュースは、マイケル・フリン前国家安全保障担当補佐官をめぐる12月1日の報道で、「深刻な誤り」があったことを謝罪し、誤報を伝えた司会者を4週間の停職処分とした。

ABCニュースのブライアン・ロス氏は1日の朝、フリン氏に近い匿名の人物の話として、「ドナルド・トランプ氏が『大統領候補者』であったときに、フリン氏にロシアとの接触を命じた」と伝えていた。

↓ 問題の誤報はこちら

しかし、数時間後の夜のニュース番組で、「トランプ氏は候補者としてではなく、(選挙の勝利後、就任前の)次期大統領として」そのように行動したことが「明らかになった」と伝えた。

CNNの報道によると、最初の報道に関するABCニュースのツイートは、約2万5,000回リツイートされ、その後削除された。問題は株価にも波及した。報道の直後の約30分で、ダウ平均株価は350ポイントも下落したのだ。株価はその日の終盤にかけてほぼ回復している。

またCNNは、ABCニュースが当初、自社の間違いを過小評価し、「訂正した」と表現すべきところを「明らかになった」と伝えていたことを批判している。ABCニュースはその後も多くの批判にさらされ、「訂正」という言葉に表現を変えた。最終的には12月2日に、「深刻な誤り」というさらに厳しい言葉を使い、謝罪とロス氏の停職を伝える声明を発表した。

これを受けてトランプ大統領は、すかさず次のようにツイートしている。

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@ABCNewsが、ブライアン・ロスを、すさまじく不正確で不誠実な、ロシア、ロシア、ロシアの魔女狩り報道をしたことで停職にしたことをお祝いする。もっと多くの放送局と「新聞社」が、自分たちのフェイクニュースに対して同じことをすべきだ!

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上のCNNの記事によると、ロス氏が非常に顕著な間違いを犯すのは今回が初めてのことではない。2012年にはオーロラ銃乱射事件(コロラド州のオーロラにある映画館で起きた銃乱射事件)がティーパーティ(米国の保守派の草の根運動)と関係があると示唆し、謝罪している。

(海外ニュース翻訳情報局 竹林浩)

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