【ロシア】プーチンはガン治療、クレムリンは「カオス状態」、クーデターが進行中か?

By Mariko Kabashima

プーチンが治療のため会議を中断していると語ったのは、元MI6(英国情報局秘密情報部)のあのクリストファー・スティールです。

皆さん覚えていらっしゃいますか?
2016年に作成されたトランプ陣営とロシアとのつながりを調査した報告書、あの「スティール文書」です。(当サイトもいくつが記事にしています)
このメモの束を書いたのがスティール氏です。

そのスティール氏がプーチンの病状とクレムリンの現在の状態についてインタビューで語っています。

そして、メトロのロシアの主任調査記者のグローゼフ氏によると、プーチンはすでにクレムリンで求心力を失いつつあり、すでにFSBとGRUの多くの関係者が、ポスト・プーチンのロシアに備えつつあるとのこと。

これらの記事をみると、私が今までキャッチしたいくつかの情報のシナリオ、「ロシア敗北と同時にプーチンはガン闘病で失脚。これはFSBの一種のクーデターが起きる」という話に信ぴょう性がでてきました。
実際はどうなのでしょうか。

こちらは複数記事からご紹介します。


《引用記事 ハフポスト 2022/05/22 Yahoo News 2022/05/21  Metro 2022/05/19》

プーチンはガン治療のため医者に囲まれ、クレムリンは「カオス状態」と元MI6関係者が指摘

プーチンは治療のために会議を中断していると、元M-I6「トランプ文書」スパイのクリストファー・スティール氏が語る。

明らかに闘病中のロシアのウラジーミル・プーチン大統領は、医師たちに囲まれ、クレムリンはますますカオス化としていると、元英国情報当局者のクリストファー・スティール氏がインタビューで語った。

クリストファー・スティール氏とは、2016年の大統領選挙でクレムリンが介入した可能性を示唆する、ドナルド・トランプとロシアの関係に関する悪評を受けた未検証書類を提供した人物だ。そのスティール氏は、情報筋によればプーチンは 「その場にいつも医師たちと一緒にいる」 と語った。

「おそらく丸1時間続くと見られている安全保障理事会の会合は、実際にはいくつかのセクションに分かれています。…それらのセクションの間に、大統領は外出し、何らかの治療を受けます」 と元MI 6職員は水曜日、英国の大手トーク・ラジオ局で語った

また、プーチン大統領は病気であると推測している人もおり、時に非常に顔がむくんでおり、2月に訪問したフランスのエマニュエル・マクロン大統領とテーブルの長さほどの距離に座っていることを指摘している-マクロン大統領はCOVID-19の検査を拒否したと報じられているが。

先月、プーチンは国防相と話をしているときに,震えているように見え、テーブルをつかんだ。

CIAのテロ対策センターとFBIの特別捜査官を務めたトレーシー・ワルダーは今年2月、プーチンは外見も行動も大きく異なっていると語っている。

The Weekは、プーチンの 「血液ガン」 に言及した、クレムリンとつながりのあるオリガルヒの音声記録について報じた。

スティール氏はスカイニュースに対し、プーチン大統領の病気は過激なウクライナ侵攻の 「要素」 かもしれないと語っている。

クレムリンはプーチンが病気であることを否定している。

スティール氏は、プーチンが病気であることは明らかだが、詳細は不明だと主張した。「どの程度末期なのか、不治の病なのか、はっきりしない……完全には断言できない」とも述べた。

しかし、「現在のロシアの統治に非常に深刻な影響を与えているのは間違いない」とスティール氏は言う。

「クレムリンでは、病気が進行しているプーチンから明確な政治的リーダーシップが得られないこと、軍でいえば指揮系統の構造などが思うように機能していないことが、ますます混乱し、事実上カオス状態になっている」と述べた。


プーチンは権力の座を失いつつあり、ロシア治安当局はウクライナ戦争は「敗北した」と考えていると専門家は指摘する。

ロシアの安全保障のトップは、ウクライナでの戦争が「負けた」と考えていると、専門家は述べている。

これらの高官たちは今、ポスト・プーチンのロシアに向けて準備を進めていると、ベリングキャットのロシア調査主任のクリスト・グローゼフ氏は語った。

「彼らの中には、すでに家族をロシアから連れ出す機会を探している者もいる」とグローゼブ氏が述べたとメトロ誌が報じている。

ロシア関連の安全保障の脅威の専門家によると、ロシアの安全保障のトップはウクライナでの戦争が「敗北した」と考えており、ウラジーミル・プーチン政権が終焉を迎えるかもしれないことを示唆しているとのこと。

治安部隊内の「確かな情報を持つエリート」は「戦争が負けたことを理解している」と、ベリングキャットのロシア調査主任のクリスト・グローゼフはRadio Libertyとのインタビューで語ったとメトロ誌は伝えている。

戦争に勝つチャンスを得るためには、ロシア大統領は総動員を必要とするだろうが、これは国内で彼に問題を引き起こすだろう、とグローゼフ氏は述べた。さらに、大規模動員はロシアで 「社会的爆発」 につながるだろうと述べたとメトロ誌は報じている。

プーチン大統領の側近の中には、核兵器や化学兵器を使うよう圧力をかける者もいるだろうが、 「もう十分だ」 と言う人もいるだろうとグローゼフ氏は続けた。こうした人々は 「我が国の兵士や将校の1万人もの命を無駄にしない方が良い」 と言うだろうと、グローゼフ氏はメトロの取材に答えた。

このジャーナリストは、FSB(ロシア連邦保安庁)とGRU(軍事情報組織)の高官たちがプーチン後の生活に備えていると述べた。

FSBのエリート』はウクライナで何人のロシア軍が死亡したかを正確に知っており、死亡者や行方不明者の家族が『質問をやめようとしない』ことも知っている、と彼は言った。

彼らはこの状況が最終的に手に負えなくなることを知っている」とグロゼフ氏は付け加えた。

正確な数字は不明だが、ウクライナに対するロシアの残忍な攻撃で、数千人のロシア軍人が死亡したと推定されている。英国国防省によると、ロシアは軍の3分の1を失ったという。

西側当局者は、軍事的後退に直面したロシアは、ウクライナでの戦争が進むにつれて勢いを失いつつあると述べている。

ロシア兵が死者数が分っているFSBの治安当局者は、プーチンが権力を失っていると考えている、とグローゼフ氏は言った。「彼らは治安部隊の一部で、政権の危険性を知っており、彼ら自身が自分たちの未来を準備しているのです」 とメトロ紙に語った。

専門家によれば、FSBとGRUの多くの関係者が、ポスト・プーチンのロシアに備えつつあるという。「彼らの中には、家族をロシアから連れ出す機会をうかがっている者もいる」とグロゼフ氏は述べた。

先週、ウクライナの軍事情報部長がスカニュースに、プーチン打倒のクーデターがすでに進行中であると語った。Kキリロ・ブダノフ将軍は、「それを止めることは不可能だ」と述べた。

インサイダーは以前、独裁者に対するクーデターの典型的な動機となる不満、つまり、低迷する経済、軍の挫折、士気の低迷があると報じた。しかし、プーチンは何十年もかけて、クーデターが起きないような体制を作ってきたと、専門家はインサイダーに語った。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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