【台中関係分析】「石油よりも価値がある」 中国が台湾のマイクロチップ工場に注目

By Mariko Kabashima 2021/05/02

こちらの記事は英国のエクスプレスUKからです。
台中関係について、ワシントンのシンクタンク新アメリカ安全保証センターの上級研究員のマーティン・ラッサーへのフォックスニュースのインタビューからの内容です。


《引用記事 エクスプレスUK 2021/05/02》

「石油よりも価値がある」 中国が台湾のマイクロチップ工場に注目

中国は、深刻な世界的な半導体不足の中、台湾の半導体業界に目を向けている。

台湾は自動車、携帯電話、コンピューターに使われるマイクロチップの世界最大の生産国だ。中国は世界のマイクロチップ供給量の半分以上を消費しているが、専門家らは台湾の供給と生産をいつの日か軍事力で奪取するのではないかと懸念している。

ワシントンのシンクタンク、新アメリカ安全保障センター (Center for a New American Security) の上級研究員、マーティン・ラッサー (Martijn Rasser) 氏はFOXニュースとのインタビューで、今後の技術開発にはマイクロチップが不可欠になるだろうと述べた。

「これらのマイクロチップの設計と製造を誰がコントロールしようとも、彼らが21世紀の方向性を決めるだろう。」

「台湾の半導体産業を掌握すれば、中国が世界市場を支配することになり、最先端の製造技術力を手に入れることができ、そのことは世界の石油を支配することよりも価値がある」

このコメントは、台湾が中国からの侵略の可能性がますます高まっていることに備えて出されたものである。

台湾の呉釗燮(ジョセフ・ウー)外相は、中国が 「台湾に対する最後の軍事的攻撃の準備をしているようだ 」と重大な警告を発している。

呉外相は声明の中で次のように述べている。「我々は、中国が台湾に対して軍事力を行使する考えを阻止するため、軍事、特に非対称型の戦争への投資を増やすつもりだ」。

さらに、次のように述べている。

 「台湾は中国の権威主義体制の延長線上にあることも指摘しなければならない。」

「そしてもし台湾が中国に奪われるなら、そのことによって及ぼす影響はグローバルなものになると思う」 。

人民解放軍の戦闘機が毎日のように台湾の防空識別圏に侵入している。

世界的なマイクロチップ不足により、来年には電子機器の価格が上昇すると予想されている。

先週、ジャガー・ランドローバーは自動車生産を中止せざるを得なくなり、フォード自動車は110万台減産する見込みである

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