【中国:ビジネス】アマゾン:中国の第三者販売業者に対するサポートを打ち切り、越境セールスに重点を置くことを確定

3月に北京を取材旅行した時、中国への欧米企業の投資の姿に驚きました。
米国の高級ホテルや企業は建設され、環境問題に配慮してか北京のバイクは全て電動でした。少し前までは、車の購入の際、電気自動車は抽選が優遇されていて、道路を走っている車はベンツ、BMW、アウディといった高級車やテスラが多く見られました。
ショッピングに関していえば、日本の銀座のようなところにはビクトリアシークレットの大型ショップもあり、日本に入ってない欧米のブランドも軒並みありました。 そういえばフランスのカルフールもありました 。要するに、ざっと見る限り全く欧米の投資は撤退する様子は全くみられませんでした。
5年前に行った北京からすると大きく変化してびっくりしました。
余談ですが、北京大学周辺には、セグウエイで移動する人もちらほら見られました。
さて、この記事では、アマゾン・チャイナの新な戦略について書かれています。
中国市場は、アマゾンにとっても宝の山。
E-コマース界の世界的最大手のアマゾンも今のままではアリババには勝てないと考えているのでしょう。
この記事は、サウス・チャイナ・モーニングポストから紹介します。

Post by Mariko Kabashima 2019/04/18 18:40

South China Morning Post 2019/04/18】

2015年にアマゾン・チャイナは、中国人ユーザーが中国国外の市場から直接商品を購入できるようにするために、グローバルストアサービスを開始した。

米国のEコマース大手のアマゾンは米国時間7月18日、同社の中国国内市場における第三者販売業者に対するサービス提供を停止すると発表した。

「過去数年にわたり、当社は中国のオンライン小売事業を発展させ、越境セールスを強化してきた。その見返りとして中国の顧客から非常に強い反応を得ている。世界中からの高品質で本物の商品に対する彼らの需要は急速に成長し続けており、我々のグローバルな存在感を考えると、アマゾンは彼らにサービスを提供する良いポジションにいる」とアマゾンは声明で述べている。

ロイターが最初に報じたところによると、事情に詳しい情報筋の話として、同社が7月中旬までに中国から国内市場を撤退し、中国での海外製品やクラウドサービスの販売に重点を移す予定だという。

アマゾンの広報担当者は、マーケットプレイスが閉鎖されることは認めず、第三者販売業者に対するサポートが打ち切られることだけを認めた。

iiMediaリサーチのデータによると、2018年前半、アマゾンは中国のB-to-C Eコマース市場の1.2%を占めていたが、アリババの天猫(Tmall)とJD.com(京東商城 )

を合わせて市場シェアの83.8%を占めていた。

2015年11月、アマゾン・チャイナは、中国のユーザーがオンラインマーケットプレイスを通じて中国国外の市場から直接商品を購入できる 「Amazon Global Store」 サービスを開始した。

「アマゾンの中国に対するコミットメントは依然として強固である」とアマゾンは声明で述べている。「私たちはAmazon Global Store、Global Selling、AWS、Kindleデバイス等のコンテンツを網羅して中国での投資と成長を続けます」

4年前、アマゾン・チャイナの社長ダグ・ガー氏はChina Dailyに対し、「我々のビジョンは非常に明確です。中国の顧客が高品質で本物の国際的な製品を適正価格で入手できるよう支援し、中国に拠点を置く販売業者がグローバルにビジネスを成長させることを支援します」と述べた。

2016年10月、アマゾンは中国でプライム会員プログラムを開始した。アマゾン・チャイナのプライム会員費は、初年度は割引料金で年間388元(57.23ドル)だ。

このサービスは、アリババ・グループのような地元のライバルと競合しており、同社の88VIPロイヤルティプログラムは顧客のメンバーシップスコアに応じて88元または888元(年間)かかる。この二重価格は、顧客がレビューを書いたり、様々な製品カテゴリーに渡って買い物をしたり、他のアリババの顧客と交流したりするインセンティブを提供する。

アリババはサウス・チャイナ・モーニングポストの親会社である。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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