【必見・お蔵入り爆笑CM】NFL:「金正恩を茶化したため」スーパーボウルCMを却下 (動画アリ)

米国のナショナル・フットボール・リーグ(NFL)では昨年、「人種差別問題」に抗議する選手らがひざをついて国歌斉唱を拒否し、それをトランプ大統領が批判するなど問題が拘泥化しました。NFLは現在、次々と広告を却下する動きに出ており、暗号通貨をハッキングしようとする金正恩を茶化したテレビCMが認められなかったそうです。スポンサーのAMLビットコイン側は、言論の自由を侵害していると反発しています。本記事は、米国のニュースサイト、デイリーコーラーからの紹介です。

Post 2018/02/04  15:42

Daily Caller by  DEREK HUNTER   2018/02/02】

最初に、国歌斉唱でスーパーボウルの参加者に起立を呼びかける、退役軍人団体からの印刷広告をNFLが却下した。AMLビットコイン(AML BitCoin)社によると、今度はNFLと日曜に試合を放映するネットワークのNBCが、同社のテレビ広告を「政治的すぎる」として却下した。

この広告は北朝鮮の独裁者である金正恩を茶化したもので、部下のハッカーが暗号通貨を盗み出せないことに怒りをあらわにする暴君の様子を俳優が演じている。

「NFLスーパーボウルの試合を放映するNBCが、当社のテレビ広告『北朝鮮はAMLビットコインを盗めない』を試合放送中に配信することを認めないと、当社の広告枠買い付け担当者から伺いました。」とAMLビットコイン社長のマーカス・アンドレード(Marcus Andrade)氏は、ロジャー・グッデル(Roger Goodell)NFLコミッショナーに宛てた手紙で書いており、デイリーコーラーはその写しを手に入れた。

「北朝鮮の独裁者である金正恩を、ユーモアを交えて辛辣に取り上げた広告は、誰にとっても攻撃的なものではないはずです」と手紙は続く。「当社の広告は、金正恩と彼のハッカー部隊が何十億ドルものビットコインや他のデジタル通貨を、過去数年間で盗んでいることを視聴者に思い出してもらうものです。そして、それが不正な核兵器計画の資金に使われ、この行動に対する制裁を加えようとする世界各国の努力を妨害するものであるということを思い起こしてもらおうとしているのです。また当社の広告では、他のデジタル通貨とは違い、ハッカー部隊がAMLビットコインを盗めないという特長を備えて設計されていることを示しています。」

暗号通貨は、深刻な市場変動の一因となっているハッキング問題に悩まされている。広報担当者は、デイリーコーラーに「AMLビットコインは反資金洗浄法を遵守する企業であり、ビットコインやビットコイン・キャッシュ、ライトコイン、およびユーサリアムが経験している危険や法律問題(および衝突)を避けられるようにしています。」と伝えた。

NFLは、なぜスーパーボウル広告を却下したのかについて直接コメントをしていない。米国退役軍人の広告をリーグが却下した際は、別の言葉を使うよう提案したのみであった。星条旗の写真とともに「#PleaseStand(立ち上がって)」と書かれた広告を却下するに当たり、NFLは「『我々の退役軍人をたたえましょう』や『我々の退役軍人のために立ち上がりましょう』のような」別の言い回しを提案した。

アンドレード氏は、「当社が広告を制作し、然るべきタイミングでNBCやNFLに提示した後にこれを受け入れないというのは言語道断であり、言論の自由を保護した憲法修正第1条で擁護される考えを侵害するものです。」と手紙を締めくくっている。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

この記事が気に入ったらシェアをお願いします。