【米国:心に残るヘイリー語録】ヘイリー米国連大使の成果とは?

「事実を正しく語るだけ。間違いは間違いと指摘する」

トランプ米政権の外交の「顔」である、ニッキー・ヘイリー米国連大使が先週、突然辞任を表明したことに対する内外メディアの論点は、同氏の辞任理由に対する憶測や、トランプ政権が外交面で今後さらに強硬路線に出ると危惧するものが多いようです。

ヘイリー大使は国連でロシアやシリアを厳しく追及する一方で、国連そのものが人権蹂躙国や反イスラエル主義者の「汚水溜になっている」と激しく批判。
米国の国連への拠出金を大幅削減したり、国連人権理事会から米国を離脱させたりと大胆な政策を推し進めました。
1995年に米議会で可決され、法制化していたエルサレムの首都認定と大使館移転もヘイリー米国連大使の任期中に行われました。  
その評価はもちろん、それぞれの政治的立場によって異なりますが、主要メディアの論調は、トランプ政権の一極主義との批判が圧倒的に目立ちます。
ここでは、「大胆な物言いの親イスラエル派外交官は惜しまれる」と評するユダヤ系ウエブサイト、アイシュ・ドットコムが選んだヘイリー米国連大使の心に残る語録をご紹介します。

Post by Eshet Chayil  2018/10/16  22:56

aish.com by Nikki Haley 2018/10/10】

 「心に残るニッキー・ヘイリー語録」

ニッキー・ヘイリー米国連大使が年末で辞職すると表明したことに、世界が揺れた。
大胆な物言いの親イスラエル派外交官で、ベンジャミン・ネタニヤフ首相から「ハリケーン・ヘイリー」との異名を取る同氏。
ユダヤ人国家の強健な擁護者として、国連の反イスラエル偏向に立ち向かった。米大使館のエルサレム移転の正当性を主張し、成し遂げたことが外交手腕の成果といえる。

心に残るヘイリー米国連大使の語録は以下の通り。

「イスラエル叩きの日々は終焉しました。国連では何もできないと嘆く人たち、新しい保安官が街にやってきましたよ」
「私はヒールのある靴を履きます。ファッションのためではありません。間違っていることは、間違っていると、その度に踏み砕くためです」
「イスラエルの文化と(生まれ故郷である)インドの文化には、類似点が沢山あります。家族の絆が深く、相互扶助の愛が強いところです。非常に勤勉な点もそうです。プロ意識が高く、慈善家、社会貢献度が高いことも。本当にそうなのです。みな良い点です。攻撃的で頑固な面もあります。難問難題でも諦めたりしません」
(2017年3月AIPAC政策会議においての発言)

「私がイスラエルに関してしているのは、事実を正しく語ることだけです。間違いは間違いと指摘するのです」
「イランの国民は自由を叫び求めています。…自由社会の信奉者は彼らと共に立ち上がるべきです」
(2018年1月3日付けのアラビア語紙アルジャジーラ)

 

「イスラエルは、世界中でも未だかつてどの国も直面したことのない、未曾有の国家安全保障の危機に晒されています。そんな異常事態が続くことは良くありません。しかし、イスラエルは様々な難題を乗り越えてきました。経済的にも活気が溢れる国で、最先端技術や科学、芸術の各分野で世界的な貢献をしています」
(2018年2月の国連安全保障理事会)

 

「国連がその貴重な労力の半分を費やす国を視察するため、2017年6月にイスラエルを訪問しました。残念なことですが、冗談などではありません。全く馬鹿げています。大雑把に言うと、国連はその時間的な労力の半分をイスラエルに集中させ、残りの半分の時間を、他の192カ国に当てているのです」
(2017年11月のイスラエル・アメリカ・カウンシル)

「敵意むき出しのなか、イスラエルがなぜ、国連に留まるのか私はかねがね不思議に思っていました。そして思い出したのです。それでもイスラエルが留まるのは、自ら立ち向かうことが重要だからだ、と。国として存続するためにイスラエルは、自らが果敢に挑むほか有りません。それだけではありません。『自由』と『人間の尊厳』といった国連の本来の存在意義に対してもイスラエルは果敢に立ち向かっているのです」
(2017年12月、国連安全保障理事会における米大使館のエルサレム移転を巡るセッションで)

 


「国連安全保障理事会の役割は、世界的な和平と安全保障の維持のはずです。しかし、安保理が取り上げる中東関連の議題は、レバノンのテロ組織ヒズボラによるレバノン国内のロケット弾の増強という国際法違反ではありません。イランによる国際テロ組織への資金や武器供給でもありません。(イラク・シリアで勢力を保つ)イスラム過激派組織ISISをいかに撲滅するかでもありません。数百、数千に登る自国民の虐殺を行っているシリアの独裁者バシャ・アサド大統領の責任問題をいかに追求するかでもありません。全く違います。安保理の労力は、イスラエル批判に注ぎ込まれています。中東で唯一の民主国家にあるにも関わらず、です」
(2017年2月、国連安保理に初出席したあとの記者会見で)

 

「国連の機能不履行として、最も長く一貫し、また最も劣悪なものは、我が国の友好国であるイスラエルに対する偏向です」(2017年1月)

「会議では大声で捲し立てないと結果がでないと、ある人は考えます。が、実際はそうではありません。往々にして最も良いのは音量を小さくすることです。静かな環境では、他の人が何を言っているのか、聞き取れるようになります。(他の人の言い分を聞くこと)それが結果として、大きな違いを生み出します」
「米国は198カ国がこぞってイスラエル1国を集中攻撃すると言う状態を黙認はしません。以前は月に一度のイスラエル非難の茶番でしたが、今は少しバランスがとれています。今後も米国は決して『いじめ』を容認はしません」
(2018年3月、AIPAC政策会議)

 

「『自由』と『人間の尊厳』は、和平と安全保障から切り離すことはできません。こうした基本的人権が奪われたら、人々が抵抗するのは当然です。人権侵害の懸念が共有できないと、当然ながら和平や安全保障を維持ができなくなります。人類史において、何度もその過ちが繰り返されたことを私たちは知っています。シリアで起きていることは、この事実の恐ろしい証拠と言えます」
(2018年1月5日、イランを巡る国連安保理緊急会議において)

 

「米国はイスラエルの首都がエルサレムと承認すべきで、大使館はエルサレムに移転すべきです。なぜなら、イスラエルの政府機関はエルサレムにあるからです。(政治経済、宗教など)あらゆることの中心がエルサレムです。事実をありのままに受け止める必要があります」
(2017年5月、CBNのインタビューで)

※ 無断転載禁止

(海外ニュース翻訳情報局 えせとかいる)

この記事が気に入ったらシェアをお願いします。