【米国:フェイクニュース確定】主流メディアはビデオを切り取り、カトリックの高校生が米先住民の退役軍人を煽ったと歪めて報道

先日からCNNなど主流メディアの報道で、アメリカ先住民の退役軍人の男性をカトリック系の白人男子高校生達がが取り囲こみ煽ったとした動画が報道され、SNSでも話題の的となっています。しかもこのアメリカ先住民の男性は、ベトナム戦争で戦った栄誉ある退役軍人だったという話で、全米はおろか世界中でこの男子生徒に対するバッシングがはじまりました。

しかし、その報道についてはちょっと待ってください。

日本での報道はそこで止まっていますが、今、米国では、主流メディアのこの報道が一部を切り取ったフェイクニュースだと批判されています。

このビデオは、2時間あります。

その全体を見ると、明らかにこの生徒たちがメディアの被害者だということが分かります。

さらに、この先住民の男性の証言もコロコロと変わり、ベトナム戦争に従軍していたという話は実際はそうでなかったことが証明され、最初にこの男性を退役軍人だと報じたワシントンポストは、1972年から1976年まで海兵隊にいたが「ベトナムに配属された事実はなかった」と訂正しました。
(補足: 実際は、海兵隊に隊員として任務についていたわけではなく、海兵隊の中で2年間の冷蔵庫の修理をしていた冷蔵庫の技術者です。2019/01/24 追加)

この生徒へのバッシングは、トランプ支持者の帽子を被っているということに始まるアンチトランプ報道の影がチラホラします。

今、米国では。トランプ支持者の「Make a great America」とういう帽子を被り、中絶反対のデモ行進に参加したこの保守的な真面目な生徒たちに対して、大人たちは誹謗中傷、命の危険もあるほどのバッシングで傷つけています。そして、このフェイクニュースを流しこの学生をやり玉に挙げたCNNなど主流メディアへの批判が噴出しています。

日本のみなさん、この悪意のある仕掛けられたフェイクニュースによって、この子供たちの未来、平和をのぞむ保守的な若者を潰そうとする大人たちの悪意にどうぞ加担しないでください。

この事についてReason の記事を紹介します。

 

Post by Mariko Kabashima  2019/01/23  22:34

Reason by   2019/01/20】

 

ネイサン・フィリップスの話を検証することなく受け入れたジャーナリストたちは、これを完全に間違っていた。

 

先週末、ワシントンD.C.で行われた中絶反対デモ行進の後、カトリック系の高校の生徒がアメリカ先住民の退役軍人に嫌がらせをしたとしたビデオの一部が瞬く間に拡散され、ソーシャルメディアで子供たちを一斉に攻撃した。さまざまなメディア関係者やツイッターユーザーが、彼らを免職や恥をかかせるなどの処罰を要求し、学校関係者たちはこの生徒の追放を検討すると述べた。

 

しかし、ビデオの残りの部分 (約2時間分の追加映像) は、取材の前後に何が起こったかを示しており、メディアの説明とは大きく矛盾する重要な文脈を付け加えている。

 

ほとんどが白人でMAGAの帽子を被った10代の男子生徒のグループは、人種的な動機に基づく嫌がらせとは程遠く、近くに潜んでいる奇妙な宗教の宗派である黒人系イスラエル人(BHI)のメンバーによる絶え間ない人種差別、同性愛嫌悪、偏見*のある言葉による嫌がらせにさらされていたにもかかわらず、彼らは比較的落ち着いていた。(訳注*:現在白人男性への逆差別が巻き起こっている。この学校が男子校ための侮辱など) 
BHIは19世紀後半から存在し、黒人民族主義のカルト運動として最もよく描かれている。そのメンバーは自分たちが古代イスラエル人の子孫であると信じており、白人、キリスト教徒、ゲイに対する非難を表明することが多い。DC地区の黒人系イスラエル人は、特に卑劣な偏見を吹き散らすことで知られている

 

アメリカ先住民のフィリップスは若者と黒人民族主義者の間に立ち、若者たちグループの真ん中にまっすぐ行進しながら、歌い、ドラムをたたいた。それから数分間、混乱が続いた。10代の生徒たちは、フィリップスが味方かどうかはっきり決めかねていたが、ためらいがちに彼の声を合わせた。これが連携されていたものではなく、意図的に嘲っていたかどうかは全くもってわからない。

 

一人の学生は、フィリップスが行進している間、道から立ち退かなかった。そして、多くの人が、気味が悪いと表現するようなにこやかな目つきと微笑をその男に与えた。この瞬間が最も多くのメディアに取り上げられた。この10代の若者は「ヘイト工場」の産物と呼ばれ、スクールシューター、人種隔離時代の人種差別主義者クー・クラックス・クランのメンバーにたとえられている。彼が何を考えていたのか私にはわからないが、これを明らかな人種的動機による憎悪の例として描くのは無理である。もしかすると、彼はなぜこの男が顔の前でドラムを叩いているのか全く理解しておらず、最善の反応を考え出せなかったのかもしれない。繰り返しになるが、フィリップスが彼に近づいたのであって、その逆ではなかった。

 

これが全てだ。フィリップスは数分後に立ち去り、黒人系イスラエル人は群衆を侮辱し続け、他には何も起こらなかった。

 

ご自分で判断してみてほしい。これは、黒人民族主義者の視点から見た、事件全体のビデオ映像である

 

フィリップスが登場するのは、1:12頃だが、ここに早送りして飛ばしてしまうと、1時間もの間、学生たちに猥褻な言葉を投げつける黒人系イスラエル人たちを見逃してしまう。生徒たちは、クラッカー(訳注:基地外)、ファゴット(訳注:ホモ)、小児性愛者と侮蔑されている。1:20頃(フィリップス事件の後)に、生徒たちの中のにいる数少ない黒人学生の一人に対しnワード(訳注:ニガー)と呼び、この生徒の友人が彼を殺し、彼の臓器を盗むだろうと彼に言っている。1:25、生徒達は、「お前らがファゴットに権利を与えた」とブーイングを受けた。ビデオを通して、彼らは暴力で子供たちを脅し、彼らを最初に攻撃し刺激する。生徒たちは見事にこれらの嘲笑に抵抗した。彼らは、この卑劣なやじを笑うだけでなく、学校のスポーツスローガンを唱えいくつか披露した。

 

この時、アメリカ先住民たちが主導する近くの平和運動に参加していたフィリップスが介入を決めた。彼は後にデトロイト・フリー・プレスに、ティーンエイジャーたちは「4人の黒人を攻撃していました」と語り、状況をエスカレートさせないようにする決断をしたという。黒人民族主義者たちが撮影したビデオには、白人のティーンエイジャーたちが攻撃の意図を持っていたという証拠は何もない。それにもかかわらず、フィリップスは子供たちを「獣」、差別主義者である黒人系イスラエル人グループのメンバーを「彼らの獲物」と表現した。

 

「自分が獣と獲物の間にいることに気付いた瞬間がありました」とフィリップス氏。
「若い男たちは凶暴で黒人の年寄りが餌食になっていました。私は彼らの間に立っていました。だから彼らは肉が何ポンドも必要だったようで、私を見ていました」

 

繰り返しになるが、すべての証拠がフィリップスの証言と真逆だということを示している。

 

彼はまた、「壁を作る」という連呼を聞いたと主張した。私は、子供たちの何人かが実際これを連呼したという可能性を排除することはできない(MAGAの帽子をかぶっていた人たちは、おそらくトランプ氏の支持者だろう)、がしかし、私が見た約2時間のビデオ映像では、この言葉が一言も発せられていなかった。確かに、子供たちはたくさんの歌を歌っているし、彼らが何を言っているのかを伝えることは必ずしも可能ではない。ある学生が地元の記者の話した説明によると、彼らは一連の学校でスポーツ応援歌を歌っていたという。彼のアカウントは主にビデオと連動している。

「私たちは、気分を盛り上げるのが大好きな男子校生徒です」 と、この生徒は述べた。

「そして、何年も前からそうしいたように、私たちは時間を過ごすために応援歌を歌うことにしました。この歓声の中で、僕たちはネイサン・フィリップス率いる大人たちの一団に声をかけられ、フィリップスが太鼓を叩きました。彼らは我々のグループの中心に無理やり入り込んできました。僕たちは当初、彼が私たちの歓声に合わせて太鼓を叩いていたので、これは文化的な演奏だと思っていたので、僕たちは拍子を合わせました」
この生徒によると、笑顔の生徒は音楽を楽しんでいたのでニコニコしていていたが、やがて他のみんなと一緒に混乱してしまった。(確かに、複数の人が「何が起こっているの?」と叫ぶのも聞こえる。)

 

若者たちが、どこかの時点で、悪いことも、攻撃的なことも、問題になることもしていなかったし、にこにこしている学生は、たぶんフィリップスを威嚇しようとしたかもしれないということを明確に述べることは不可能であろう。

 

しかし、トランプの帽子をかぶって、同じことをしている他の人々のグループの中にいることが、今では嫌がらせや暴力行為にならない限り、驚くほど不正行為の証拠はほとんどない。一方、フィリップスの説明はちぐはぐで欠陥があり、おそらく故意に誤解を招くものだ。他の情報が得られない限り、この学校の最善の策は、この事件について少年たちと話し合い、おそらく、携帯電話にすべてを記録するという、非常に激しい政治集会で完璧な振る舞いを続けるための戦略について議論することだろう。

 

少年たちは間違いなく、このソーシャルメディアで増え続ける多くの人々から謝罪を求められている。しかし、これは、かなりの時間をかけて、主要なメディアの失態の一つになりつつある。

 

議論の真っただ中にいるコビントンの学生ニック・サンドマン氏は声明を発表した。これ全文である。

 

私は、金曜日の午後にリンカーン記念館で起きた私の家族と私についての誤った情報とあからさまな嘘を正すための事実に基づく事実をお伝えします。
私はビデオに登場した生徒で、アメリカ先住民の抗議者に直面しました。リンカーン記念堂に4:30 PMに着いたのですが、そこに5:30 PMまでに着くように言われました。バスはワシントンを出発してケンタッキーに戻る予定でした。私たちは中絶反対デモ行進に参加していましたが、観光のために小グループに分かれていました。
 
私達は到着したとき、4人のアフリカ系アメリカ人の抗議者がリンカーン記念堂の階段にもいたことに気付きました。私は彼らが何を抗議していたのかわからないし、彼らと交流しませんでした。私は彼らが私たちの学校グループに対する直接的に、中傷行為である侮辱的な言葉を聞きました。
その抗議者たちはヘイトにあふれた言葉をいいました。彼らは私たちを「レイシスト」、「白いクラッカー」、「ファゴット」、「小児性愛者」、「人種差別主義者」と呼び、私の学校のアフリカ系アメリカ人の生徒に「私達が彼の臓器を採取する」とからかったのですが、私にはその侮辱が何を意味するのか分かりませんが、それを聞いて驚きました。
 
私たちは、人前で、大声で攻撃されたり、罵られたりしたので、私たちのグループの生徒が、私たちのグループに向かって叫んでいるヘイト発言に対抗するために、私たちの学校精神である応援歌を歌う許可を教師の付き添いの一人に求めました。この応援歌はスポーツ競技でよく使われます。
 
どれも精神的なものでの掛け声で、どこの高校でも聞くような響きです。私たちの付添人は私たちに校歌を使う許可を与えました。私たちのグループの大人たちの許可を得なければ、私たちはそうすることもなかったでしょう。
 
校訓以外のものを唱えている生徒は一度も聞いたことがありません。私は生徒たちが「壁を作れ」と唱えたり、憎しみや人種差別を唱えるのを見たり聞いたりしたことはありません。全く逆のその主張は単純に間違っています。私たちの掛け声は、抗議者たちが私たちに向かって叫んでいた憎悪に満ちたコメントをかき消したかったので、大きくなりました。
 
数分の間、私が気づかなかったアメリカ先住民の抗議者たちが私たちのグループに近づいてきました。アメリカ先住民の抗議者たちは太鼓を持ち、少なくとも1人のカメラを持った人を伴っていた。
 
ビデオで誰もが見たことのある抗議者は、群衆の中にかき分けて入ってくると太鼓を演奏し始めました。 私は誰も彼の道を塞ごうとしているのを見かけませんでした。彼は私と目を合わせ、私の顔から数センチのところまで近づいてきました。彼は私の前にいる間ずっと太鼓を叩いていました。
 
私はこの抗議者と交流したことがありません。私は彼と話しませんでした。手のジェスチャーや他の攻撃的な動きはしませんでした。正直なところ、なぜ彼が私に接近してきたのか、私は驚き混乱しました。私たちはすでに別の抗議者グループから怒鳴られていたし、2番目のグループが近づいてきたとき、大人たちがティーンエイジャーを挑発しようとしている状況が手に負えなくなっているのではないかと心配していました。
 
私は、じっとして冷静でいることで、事態が収拾するだろうと信じていました。私は、誰もがカメラを持っていて、おそらく大人のグループがティーンエージャーのグループをもっと大きな紛争に巻き込もうとしていることに気付きました。私はその状況が手に負えないことはないだろうと静かに祈りました。
 
太鼓を叩きながら、抗議者の一行が仲間の生徒達に向かって、「私たちの土地を盗んだ」、「ヨーロッパに帰れ」と怒鳴り始めました。私の同級生の一人が反応し始めるのを聞きました。私はまだ緊張を静める必要があると考えていたので、クラスメートに合図して抗議者との関わりをやめさせようとしました。
 
アメリカ先住民の抗議者を妨害していると感じたことは一度もありませんでした。彼は私をよけて周りを回ろうとはしませんでした。なぜかはわかりませんが、彼が私を対立候補に選んだことは明らかでした。
 
私たちの先生の一人が乗ったバスが到着して、もう行く時間だと言ったので、そのにらみ合いは終わりました。私は先生の言うとおりにして、ただバスまで歩きました。その時は、冷静さを保って事態を収拾させたと思っていましたが、物理的に何も起きなかったことに感謝しました。
 
2つの抗議グループのどちらかがなぜ私たち絡んできたのか、正確にはリンカーン記念堂で何に対して抗議していたのか、私は理解できませんでした。私たちは単にバスを待つためにそこにいたのであって、メディアの見せ物の中心的存在になるためにそこにいたわけではありません。私は生まれて初めて、このような対決やデモはおろか、あらゆる種類の公的抗議に遭遇したことはありません。
 
私は抗議者に対し、わざと顔をしかめたわけではありません。私がちょっと微笑んだのは、私が怒ることも、脅されることも、さらに大きな対立を引き起こすこともないということを彼に知ってほしかったからです。私は信心深いキリスト教徒であり、カトリック信者であり、常に私の信仰が教えてくれる理想に従おうとしています。つまり、他人に敬意を払い、紛争や暴力につながるような行動を起こさないということです。
 
私は、この人に悪意はありません。私は、この人が抗議活動を行い、言論の自由の活動に従事する権利を尊重しており、どんなときでもリンカーン記念堂の階段で彼が唱道することを支持します。私は、他人の私生活を侵害する戦術を彼は考え直すべきだと思いますが、それは彼が選択することです。
 
私は、人種差別主義者を含むあらゆる罵詈雑言を浴びせられ、私は自分の家族の名前が暴徒のように暗殺されることには我慢できません。私の両親はこの旅行に参加してしませんし、私はどんなところでも公共の場で敬意を持って家族を代表するよう努めています。
 
ソーシャルメディアを通じた身体的な脅迫や命にかかわる脅迫、そして憎悪に満ちた侮辱を受けてきました。ある人は学校で私に危害を加えると脅し、ある人は私の近所に住んでいると主張しています。私の両親は、この問題をめぐりソーシャルメディアの暴徒による死と職業上の脅迫を受けていいます。
 
私は私の学校、私の先生たち、そして私の同級生たちが大好きです。私は良い成績を取るために、そしていくつかの課外活動に参加するために一生懸命に働いています。私の学校の生徒たちが、アフリカ系アメリカ人やアメリカ先住民に対して、人種差別的なやり方で歌を歌ったり、演技をしたりしていたという話を、多くの人が信じてしまっていることが悔しくてなりません。私はそういうことを行わなかったし、私の心の中に憎悪の感情はなく、私のクラスの誰もそうであったことを見たことがありません。
 
私は、個人的にすべての人を代弁することはできません。 しかし、私がコビントン・カトリック教会で経験したことは、生徒たちはあらゆる人種と文化を尊重しているということです。私たちはまた、すべての人の言論の自由を支持します。私はフィリップスさんを知りませんし、彼の心の中に何があるのか知ろうとも思わないので、彼の言葉や説明にはコメントしません。他の抗議者たちについても、私は彼らの胸の内や精神についてはわかりませんので、これ以上のコメントはしません。
 
フィリップスさんは合衆国海兵隊の退役軍人だということを読みました。私は彼の尽力に感謝し、国を守るために軍服を着る人たちに感謝します。自由に発言する権利を得た人がいるとすれば、それは米海兵隊の退役軍人です。
 
コビントン教区にこの事件の説明を提供しました。教区が、正確に何が起きたのかを知ることができるようにするためであり、私は彼らが行っているどんな調査にも協力する用意があり、その意思があります。

 

*編集部補足:
このツイートにまとめられている、証拠となる沢山の動画も確認してみてください。

 

H/T Daily Caller  WSJ

 

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

 

※ 無断転載禁止

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