【米国】1月6日の委員会召喚トランプ弁護士、他5人の顧問

By Mariko Kabashima

1月6日の国会議事堂での暴動を調査している下院委員会は、2020年の選挙結果に異議を唱える方法についてマイク・ペンス元副大統領にメモを書いた、ドナルド・トランプ元大統領の弁護士の一人を召喚しました。

ジョン・イーストマンが書いた2ページのメモ*にてには、ペンスが上院議長の役割として、7つの州の選挙人団の票を脇に置くための6つの計画が記されていました。このメモによると、選挙の認定はその後下院に移り、共和党が支配する州代表団の過半数がトランプ氏に勝利を譲る可能性があったそうです。

訳注:2ページのメモは、NOTEにて全文翻訳の上アップしました

ペンス氏は、選挙の認証に介入することは違憲であると考えていましたが、イーストマン氏のメモは彼を説得しようとするものでした。このメモの思惑は、法律の専門家から広く否定されています。

ちなみに、このメモに従わなかったペンスについては、トランプやトランプ支持者たちから裏切者ととレッテルを張られ、「絞首刑にしろ」と脅されたこともありました。

国会議事堂暴動を調査する委員会を率いるベニー・トンプソン下院議員(ミシシッピ州選出)は次のように述べました。

「1月6日の攻撃の前の数日間、前大統領の最も親密な同僚と顧問は、選挙に関する誤った情報のキャンペーンを推進し、選挙人団の票の集計を止める方法を計画していました」
「選挙調査委員会は、ホワイトハウスや議会の誰と話をしていたのか、暴動に発展した集会とどのような関係があったのか、誰がその費用を負担したのかなど、選挙を覆すための彼らの努力について、詳細を知る必要があります」

委員会は、他の5人のトランプ氏のアドバイザーも召喚しました。

ウィリアム(ビル)・ステッピン
トランプ2020年再選キャンペーンのマネージャーを務めた。同委員会によると、同キャンペーンは、選挙票の認証を遅らせるか拒否するよう各州に要請したり、複数の選挙票スレートを議会に送ったりすることで、2020年11月の選挙結果に影響を与えるよう、州や党の幹部に促したという。

ジェイソン・ミラー
トランプ前大統領の2020年再選キャンペーンの上級顧問。ミラー氏は、1月5日にウィラードホテルで行われた会議に参加し、トランプ氏の個人弁護士であるルディ・ジュリアーニ氏、スティーブン・バノン氏などが、2020年11月の選挙結果を覆すための選択肢について話し合ったと、委員会は公的な報告書を引用していることから。

アンジェラ・マッカラム
トランプ前大統領の2020年の再選キャンペーンの全国エグゼクティブアシスタントを務めた。委員会によると、公開されているボイスメールの記録で、マッカラムは、ミシガン州の未知の代表者に対して、トランプ陣営がその代表者を「頼れる」かどうかを尋ねるメッセージを残しており、その人物が、広範囲にわたる選挙不正の証拠とされるものに基づいて、代替の選挙人を任命する権限を持っていると述べている。

マイケル・フリン
トランプ氏の元国家安全保障顧問。12月18日に執務室で行われた会議に出席し、投票機の押収、国家非常事態の宣言、特定の国家安全保障上の緊急権限の発動について話し合ったと報告されている(同委員会)。

バーナード・ケリック
委員会によると、1月5日にウィラード・ホテルで行われた会合に参加したとされる。委員会によると、ケリックは、選挙関連の司令部となるワシントンのホテルの部屋やスイートルームの費用を負担したほか、ジュリアーニ氏と協力して不正投票疑惑を調査し、根拠のない訴訟や「Stop the Steal」活動を推進したとされている。

1月6日に行われた選挙人団の開票作業では、暴徒が議事堂に押し寄せ、ペンス氏の絞首刑を求める声も上がりました。トランプ氏はペンス氏の “勇気 “に対する攻撃をツイートしました。

下院委員会は、暴動に至った原因や当日の展開を調査し、再発防止を目指しています。

委員会はすでに政治戦略家のスティーブ・バノンなどトランプ氏の側近を召喚しているが、バノンは召喚に反抗している。下院はバノン氏を侮辱罪で拘束することを決議し、司法省に刑事訴追を求めています。

トランプ氏は、国立公文書館が1月6日に関する文書を公開するのを阻止するために訴訟を起こしました。 また、バノン氏などの側近にも召喚状を無視するよう促しました。

召喚された人の中には、1月6日の朝、ホワイトハウスの近くで「アメリカ・ファーストのための女性たち」の集会を主催した母娘チームのエイミー・クレマーとカイリー・ジェーン・クレマーも含まれています。

(H/T  Springfield newsーLeader  CNN 他)

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

こちらもご覧ください。



この記事が気に入ったらシェアをお願いします。