【国連・新年のあいさつ】国連事務総長、反ナショナリズムへの結束を求める

国連事務総長が、2018年を迎えるにあたり「新年のあいさつ」を発表しました。「世界への緊急警告」としたこのメッセージでは、ナショナリズムへの強い懸念が明らかにされています。米国を意識したと思われるこの声明を受け、米国と国連との関係は、2018年どのように進展するのでしょうか。本記事は、保守系のニュースサイトであるNEWSWARSからの紹介です。
Post 2018/01/03  21:02

NEWSWARS by Joe Jankowski 2018/01/02

アントニオ・グテーレス国際連合事務総長は、新年のあいさつで、世界各国はナショナリズムと闘うべく結束すべきと述べた。

自らの新年のメッセージは、「非常事態の警告」であるとしたグテーレス氏は、世界中でナショナリズムが支持され、各国がより強固な国境警備を模索する中で、世界は逆の動きを取っていると信じていることを明らかにした。

「2018年元旦に、私は呼びかけを発表しているのではありません。私は、警告を発表しているのであり、私たちの世界に対する非常事態の警告です」と、グテーレス氏は語った。「対立が深まり、新たな危機が明らかになりました」

「核兵器に対する世界的な不安は、冷戦以来で最も高くなっています」

グテーレス氏は、ナショナリズムの台頭を攻撃する前に、格差や人権侵害について続けて述べた。

「同時に、異常な速さで気候変動の影響は悪化し、格差が拡大し、恐ろしい人権侵害がありました」と彼は語った。そして、「ナショナリズムと排外主義が台頭しています」と続けた。

「2018年の始めにあたり、結束を求めます」と、ポルトガル人の政治家であり、元国際連合難民高等弁務官である彼は説いた。

国連の長は、各国がこれらの脅威に対して結束すれば、世界を「より安全、安心なものにすることができる」という自らの信条を述べた。

「すべての指導者に、この新年の決意を行うよう強く求めます。すなわち、格差を是正すること。分断を克服すること。共通の目標に向かって人々をまとめることで信頼を再構築することです」と締めくくった。

グテーレス氏は、12月初めに米国を最優先するドナルド・トランプ氏の使命を、「米国の国益を害する」と表現し、ナショナリズムに対する自身の意見を伝えた。米国は「独力で考える」ことはできず*、グローバル主義者の考え方で行動する必要があると語った

*訳注:原文ではthe United States wasn’t incapable of “thinking alone”(米国は、「単独で考える」ことができないわけではない)ですが、下記の内容から、wasn’t capable of(~することができない)の誤りと判断し、このような訳出にしています。

「米国はあまりにも大きく、あまりにも関わりを持ちすぎており、単独で考えることはできません。世界で起きることは、米国で起きることに非常に重要な影響を持ちます」と、彼は述べた。

「ヨーロッパはフランスにとってよいことです」と言ったエマニュエル・マクロン仏大統領も、新年における反ナショナリズムの動きを促した。

「フランスは、強いヨーロッパなしに成功することはできません。」「我々は、ナショナリズムに屈してはなりません。」とマクロン氏は新年の演説で語った。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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