【米国:南北問題】ポンペオ国務長官:韓国の北朝鮮との関係拡大に警戒感

米国のポンペオ国務長官が、韓国の「対北融和」にクギを刺したというニュースは国内でも報じられています。この事についてもう少し詳しい記事が米国エアフォースタイムズから報じられていましたので紹介します。
韓国に対し、かなり厳しい発言です。

Post by Mariko Kabashima 2018/11/21  17:11

AirForce Times 2018/11/20】

(11月20日)火曜日、ポンペオ米国務長官は、米国は韓国に対し、南北関係の拡大の陰で、北朝鮮の非核化の進展が遅れるべきではないということを「明確にさせる」と述べた。

ポンペオ氏は、これについて米韓の間には「完全な合意」があると述べたが、記者団に対する同氏のコメントは、緊密な同盟国との断絶の可能性に対する米国の懸念を強調している。

ポンペオ氏によると、北朝鮮との取引を「過去の話に」しないよう、米国と韓国は、火曜日にワシントンで会合を開き、作業部会を設置したという。米国の北朝鮮担当特別代表のスティーブン・ビーガン氏は、韓国外相の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談した。

「我々はROK(大韓民国)に対して、朝鮮半島の平和と北朝鮮の非核化が、南北関係が深まることで遅れをとってはならないということを、ぜひ忘れずにしてほしいと明確にさせました」 とポンペオ氏は、大韓民国という韓国の正式名称の頭文字を使い述べた。「我々は共に前進すると見ています」(ポンペオ氏)

ドナルド・トランプ米大統領と金正恩総書記がシンガポールで歴史的な首脳会談を行い、朝鮮半島の「非核化」については曖昧なコミットメントをしたものの、その実現方法については言及しておらず、その時から、米国と北朝鮮の核廃棄交渉は数カ月間停滞しているようだ

現在、北朝鮮は制裁解除を強く求めているが、米国は経済制裁を強化し続けており、北朝鮮が非核化するまでは緩和しないとしている。

一方、韓国のリベラルな政府は、北朝鮮と協力して、離散家族の再会や軍事的緊張の緩和を進めている。20日火曜日、韓国国防省によると、朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮) は、南北軍事分野合意の一環として、軍事境界線近くの非武装地帯に設置した北朝鮮軍哨戒所10カ所を爆破したという。

米国はこれに反対していないが、先月韓国は、米国が時期尚早と見ていた北朝鮮に対する一方的な制裁の一部を解除するという提案を撤回せざるを得なかった。当時トランプ氏は、韓国は米国の承認なしに「何もできない」と鋭く言い返した。

米国と北朝鮮の指導者らが昨年、威嚇と侮辱を交わしたことで、両国間の武力衝突の懸念は減少しているが、北朝鮮の核放棄の誓約には疑問が残る。米当局は、米韓同盟に亀裂を生じさせるような北朝鮮の動きにも警戒感を示している。

動画↓(7:00~)

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

 

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