【米国】トランプ氏と不倫疑惑のポルノ女優弁護士の「偽善」をFOXニュース司会者が非難

FOXニュースの司会者タッカー・カールソン氏は、トランプ大統領と十数年前に不倫関係を持ったと噂されるポルノ女優（ストーミー・ダニエルズ）の弁護士、マイケル・アベナッティ氏を「気持ち悪いポルノ弁護士」と揶揄してきた。
カールソン氏の番組（2018年9月13日付でYouTube公開）への出演を承諾したが、その判断は間違いだったかもしれない。

約13分のインタビューでアベナッティ氏はカールソン氏の質問をはぐらかし続け、「気持ちポルノ弁護士」という不名誉な呼び名に「女性を食い物にする人物」という別の属性が加わっただけに終わったようだ。

この数カ月の間「文字通り何百回も」テレビ出演してすっかり有名人になったアベナッティ弁護士は、今では2020大統領選挙への出馬をほのめかし「政治コメンテーター」として各地を回っている。

それを踏まえた上でカールソン氏は、アベナッティ氏の政治的な見解についていくつか質問したが、弁護士はほとんどの質問に真正面から答えることなく終始はぐらかして終わった。

例えばカールソン氏が、「オバマ政権が」トランプ陣営元スタッフのカーター・ページ氏をスパイしていたことについてどう思うかと質問すると、アベナッティ氏は「オバマ大統領が」それを承認したとは思っていないので立証されていないと主張し続けた。
「カーター・ページがスパイされていたことは立証されていないということか」とカールソン氏が質問し直しても、「オバマ大統領が」スパイ行為を承認したとは思っていないという同じ答えを繰り返すだけだった。

最後にカールソン氏はこう切り込んだ。
「君はストーミー・ダニエルズの弁護をしている。ストーミー・ダニエルズは今も小さな町のストリップ・クラブのステージで働いていて、人に物を投げつけられている。君は十数万円のスーツを着ている。なぜ彼女に払ってやらないんだ？君はストーミー・ダニエルズのおかげで儲かった。君は彼女との関係を基にして何千万ドルにも相当するメディアへの露出を得たのに、彼女はストリップ・クラブで働いている。君は彼女を食い物にしているということだ。どうして君が稼いだお金を彼女に払ってあげないのか？」

答えに窮するアベナッティ氏にカールソン氏は質問を繰り返した。
「君は高価なスーツを着てテレビに出ているのに、なぜ彼女はみすぼらしいストリップ・クラブで働いているのか？どうして彼女を食い物にしていると言えないのか？なぜ彼女はそれをやっているのか？」

アベナッティ氏はこれに対してこう答えた。
「ここはアメリカだ。ここはアメリカだということだよ。女性がストリップ・クラブで演じたいならそうするということだ。たとえ・・・たとえ・・・私は金持ちになってはいないが・・・たとえ君のような人たちが彼女を貶めても、だ」

応酬のあと時間切れとなり、カールソン氏は最後にこうまとめた。
「私が5回繰り返した通り、君は彼女を食い物にしていると思うし質問の答えになっていない。つまりなぜ彼女の人生が行き詰ってしまったのに君の人生は・・・君は多くの弁護士と同じように政治家としての新しいキャリアを計画していている。君は彼女を利用している。そして君がフェミニストのヒーローを装っているのは、君が恥知らずであり他のチャンネルではそれでも許されるからだ。だが君は女性を食い物にしているしそれを恥ずかしく思うべきだ」

「気持ち悪いポルノ弁護士」という不名誉なニックネームは使わないという条件での出演だったが、字幕に何度もその文字が出てきたのは計画的なものだったのかもしれない。