【PragerU: 必見】男性をもっと男らしく

今回は、PragerUの動画を当サイトのメンバーが日本語に翻訳文字書き起こししましたので紹介します。
「男らしさ=悪ではないでしょ」という内容です。
米国のハリウッドの有名プロデューサーの性的犯罪の被害を訴える#metoo運動を皮切りに、世界中で性被害やセクハラを訴える人が増えてきました。
私は、被害に遭われた方には同情しますし、こういう事が絶対に起きてはならないと思っています。
しかし、こういうことが起きると必ず焦点となるのが男性の性癖とその生い立ちについて。
幼少期からの男の子の子育てが問題だとし、特に母親が悪いし問題だとたびたびいわれます。
そういうわけで、男の子の母親はよほど自分の子供がおとなしく空気を賢く読め、忍耐のある子供でない限り、子育てに悩み、時に恐怖に感じることがあるのではないでしょうか。実際私もその一人です。
幼少時の男の子にありがちなのが、これでもか、これでもかと言葉でしつこく男の子を傷つける女の子に対し、上手く言葉で言えない男の子がついに我慢の限界を超えて、ぽかっと手が出てしまったということ。
昔と違って今は、もし、そういった事態をひきおこそうものなら大変なことになります。
幼い男の子はこういう事態に陥った自分の経緯を上手く説明できず、賢い女の子は自分の主張を的確に言葉で訴え、そして男の子だけが悪いとなり、ひたすら男の子は責められ、親もひたすら頭を下げることになります。
ええ、実際手が出たのは男の子ですから、それが悪いことは子どもも親もわかっています。
そう言いながら、社会は男の子には男らしさを求めます。それは、女の子に好まれる男らしさ。
ですから、社会は、バランスの取れない幼少期から男の子に女の子に合わせた行動を強いることとなり、そして女性である母親に育てられることになります。
私は、この動画のような意識が社会の共通意識を共有できれば、男の子を持つ母親は救われると思いますし、性差を超えたよりよい人間関係を保てるいい社会になるのではないかと思いました。
ぜひごらんください。
Post by Mariko Kabashima,   Translated by Hiroshi Izumi   2018/10/05  10:46

PragerU
レイプ、殺人、戦争 ― 全てに共通するものが1つあります。男性です。解決は簡単のように思えます。つまり男性をもっと無害に、つまり男らしさを低下させるということ。この動画では、CRTVの「アリー」と「Relatable」のポッドキャストで司会を務めるアリー・スタッキーが、男らしさを悪者扱いしても解決にならず問題になる理由を説明します。

 

(動画の書き起こし)

レイプ、殺人、戦争 ― 全てに共通するものが1つあります。男性です。
攻撃性、暴力、良心で抑制されない野心。全ては「有害な男らしさ」ですよね?
すると解決は明らかです。男性をもっと無害にすること。
男性をもっと男らしくなくします。
男性を女性らしくします。
けれども私がここでお話ししたいのは、こうした考え方が間違っているだけでなく、危険だということです。
というのは、男性をもっと女性らしくしても「有害な男らしさ」は減らず、増えてしまうからです。
なぜでしょうか?悪い男性は男性であることを止めた時に善良になるのではなく、悪くなるのを止めた時に善良になるからです。
攻撃性、暴力、抑えられない野心は男性の精神から除外できるものでなく、抑制するしかありません。そして抑制すれば危害のためではなく、善のための道具となります。
破壊を招く同じ男性的な特性が、独裁者を打倒することもあります。
貪欲さを促進する特性が経済を築き上げることもあります。男性が愚かな危険を冒すように駆り立てる特性は、英雄的な危険を冒すように駆り立てることもあります。
有害な男らしさに対する回答は、男らしさを減らすことではなく、男らしさをより良くすることです。そして、我々はそれがどんなものか知っています。
それは最初のデートで彼女にドアを開けてあげる青年です。家族を養うために長時間働く父親です。国を守るために命を懸ける兵士です。
今日の社会で深刻さを増す問題は、男性が男らし過ぎるということではなく、十分に男らしくないということです。
健全で生産的な形で男性が自分の男らしさを受け入れる時、彼らは指導者、戦士、また英雄となります。
彼らが男らしさを否定する時は、破滅と絶望を後に残して責任から逃れます。
そのような結果はどこでも見られます。
現在4人に1人の父親が子供と別居しています。
また父親なしで育った子供は、一般的に両親のいる同級生に比べて落ち込みがちです。
投獄、十代の妊娠、また貧困の危険性がはるかに高くなります。
パーセントは母子家庭です。
「我々の生活を支えるものの中では・・・家族が最も重要です。また我々はその基盤にとって、全ての父親がどれほど重要であるか認め、評価するよう求められています」
バラク・オバマが上院議員時代の2008年に語ったことです。
彼はこう続けました。「我々が自分自身に正直になるなら、余りにも多くの父親が・・・余りにも多くの生活と、余りにも多くの家庭からいなくなっていることを認めるでしょう」
我々は社会に本物の男らしい力が必要であることを否定しようとしますが、その必要性は否定できません。健全な家庭と強いコミュニティは、善良な男性の指導力と勇敢さに依存しています。
けれども現在の傾向として、非現実的な平等と平和の考えを実現しようと期待して若い男性を女性化させています。
しかもそれは最も若い年代で始まっています。学校の教室で男の子は常に「問題」です。遊び場ではドッジボールのような攻撃的なゲームは長い間禁止されてきました。
我々は若い男性に、彼らに本来備わっている競争したいという願望は間違っていると教えます。
全員がトロフィーをもらいます。必要以上に得点してはいけません。この反男性的な傾きは高等教育の間はもちろん、就職しても続きます。
その結果何百万人ものためらいがちな男性、不幸な女性、そして混乱した少年少女を作ってしまいました。
女性なら誰もが知っている秘密があります。女性が求めているのは本物の男性―そう、頼りになって尊敬できる男性です。どれだけフェミニストの理論があってもそれは変わりません。
私は女性のことを稼ぎ手、保護者、リーダーとして当てにする受け身の男性に引きつけられるという女性を、年齢に関係なく知りません。
私が知っている女性はみな、強くて責任感のある男性を求めています。
それは社会的構成概念や文化的圧力の結果ではありません。先天的なものです。
女性的な、受け身な男性は悪を止められませんので、男らしさを貶めても良い結果にはなりません。
受け身な男性は守らず、保護せず、養いません。受け身な男性は指導しません。
受け身な男性は、社会が繁栄するためにいつも男性にやってもらう必要のあったことをしません。
イギリスの社会哲学者、C・S・ルイスは著書である『The Abolition of Man(人間の廃絶)』の中でこの問題について書いています。
彼は「知性的な男性と直感的な男性の間」の葛藤について説明しています。
ルイスの説明では、男性は「知性の点では精神でしかなく、欲求の点では動物でしかない」のです。
我々には両方が必要です。
1つを取り去ると、弱い男性か悪い男性のどちらか一方が残ります。
そして邪悪な世界では、弱い男性は悪い男性に力を貸す存在でしかありません。
レイプ、殺人、戦争―これらにはみな2つのことが共通しています。レイプ、殺人、戦争を行う悪い男性、そしてそれを止めない弱い男性です。我々にはそれを止める良い男性が必要です。
有害なのは男らしさではありません。男らしさが足りないことです。
アリー・スタッキーがプレガー大学のためにお話ししました。

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