【米国:経済】元エンロンのCEO、ジェフ・スキリングがアラバマ州の刑務所から釈放された

米国刑所局によると、2001年のエンロン崩壊を扇動した金融詐欺師のジェフ・スキリング(Jeff Skilling)が、木曜日、アラバマ州の軽警備の「刑務所」から釈放されたという。

スキリングの弁護士はすぐにコメントすることはできなかった。

スキリング (64歳) は、テキサス州最大手のエネルギー企業だったエンロンの大規模な詐欺事件の首謀者の1人だった。
同社は、巨額の不正経理・不正取引による粉飾決算が明るみに出て、2001年12月に破綻に追い込まれた。

スキリングは、14年の懲役刑の終わりに近づいていて、当初24年の刑を言い渡されたが、5年前に控訴を終わらせるための取引の一環として10年減刑された。

スキリングは2006年、共謀、証券詐欺、インサイダー取引、監査役への虚偽で計19件の罪状で有罪となった。

ヒューストンに拠点を置くエンロン社が2001年に崩壊したことで、何千人もの従業員が職を失い、連邦政府の調査に火がつき、議会は企業会計の不正を取り締まるようになった。

ヒューストンに拠点を置くエンロンの2001年の崩壊は、何千人もの労働災害をもたらし、連邦政府の調査を呼び起こし、議会に企業会計濫用を解消するよう促した。

同社の崩壊は、最終的には最高裁判所によって覆されたものの、最大手の会計事務所である監査役アーサー・アンダーソンの起訴に貢献した要因の1つでもあった。

エンロンの創設者であるケネス・レイ(Kenneth Lay)も、共謀と詐欺の複数の訴因で有罪となった。

裁判が終わって6週間後に心不全で死亡したため、連邦判事は有罪判決を破棄した。

米連邦政府のデータベースによると、スキリングはアラバマ州モンゴメリーにある軽警備刑務所で働いていたいう。
彼は2019年に釈放される予定だった。

引用ここまで
New York Post By Kevin Dugan 2018/08/31】

エンロンが破綻したのは、17年前の2001年の事です。
日本でも、株価を上げるために、実現する気のなかった三池炭鉱跡地の火力発電所建設計画や青森県、山口県などで火力発電所の計画を発表し、エンロンが「黒船到来」としてもてはやされていたことを今も覚えています。
同社の破綻は、日本でも影響が大きく、エンロン債を取り入れたファンドが元本割れを発生させ、多くの投資家の悲鳴を聞きました。
この記事にあるように、この時から企業会計についての粉飾決済などのチェックが厳しくなり、日本でもエンロンと同じような手法をつかったライブドア事件も表ざたになりました。
日本でのエンロン詐欺は、主に火力発電計画だったわけですが、その10年後、東北地方太平洋沖地震が発生し、福島原発が重大事故を引き起こしました。
原発をやめ、全面的火力発電へ移行を希望する人も多くいますが、中々現実は厳しいものがあります。
エンロン事件は、エネルギーという分野の投資は、庶民が簡単に騙されるものだということを知らしめた事件でもありました。
Post by  海外ニュース翻訳情報局 MK 2018/09/03

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