【ドイツ:深刻】メルケルの「警察国家」で危機に瀕する言論の自由

ドイツで、NetzDG(ネット執行法)が法制化され、言論の自由が侵害されるのではないかと心配されています。実際、右派左派問わず監視の対象になっているそうです。
しかし、実際的にもっと深刻な事態なのは、インターネット上の監視に加え、極左による違法暴行行為や、AfD(極右政党)など保守系の議員達を監視の対象とするよう左翼政党が求めていることです。特に保守党が暴力行為など法律に違反するような行為は犯していないにも関わらず。
いずれも、難民問題でイスラム教徒やメルケルの難民対策を非難したことが元になっています。
海外の記事をみていると、保守をターゲットにするというこのような動きはドイツほどではなくても、世界的な動きに見えます。日本の場合はどうでしょうか。
 こちらの記事は、ヴォイス・オブ・ヨーロッパから紹介します。

Post 2018/03/04   6:00

【Voice of Europe by Stan  2018/02/28】

言論の自由が侵害されるという懸念がドイツで起きている。「ソーシャルメディアにおける法執行を改善するための法律」(ネット執行法、NetzDG)が法制化されて以降、ますます多くの人がインターネット上で検閲されている。右派だけでなく、おかしなことにタイタニック(Titanic)のような左翼の風刺誌までもが対象となっているのだ。

ポピュリスト政党、「ドイツのための選択肢(AfD)」のベアトリクス・フォン・シュトルヒ(Beatrix von Storch)は、ツイッターとフェイスブックのアカウントを停止されドイツ国民を煽動する犯罪行為をしたという非難まで受けている。言うまでもないが、この件に評価すべき点はなく、調査もせずに管理側が行ったものである。

同じことが、記者のミヒャエル・シュターツェンベルガー(Michael Stürzenberger)にも起こった。彼は歴史的に見て正確な大ムフティー(スンニ派のイスラム教国におけるイスラム法に関わる官吏の最高位者)とヒトラーの写真を投稿したことで懲役6か月の判決が下されたものの、後の控訴審でこの判決は棄却された。

しかし、このような言論の自由に対する攻撃は、もはやインターネット上のものだけではない。2月17日のベルリンでの移民による暴力に反対する女性のデモ行進は、承認はされたものの左派によって結局妨害された。人は誰しもデモに抗議する権利があるのはもちろんであるが、平和的に行われる抗議活動を3時間以上にわたって妨害する権利はない。

この違法妨害行為は、緑の党や極左政治家らが支援したものである。警察は、デモ行進を行う人のために道を空けさせるという本来業務を行わなかった。AfDの政治家やデモ参加者は、警察が道を空けさせるよう努力したという噓をついたと主張した。

また演説者の1人は、間違った意見を持つと何が起きるか身をもって経験した。ダーヴィト・ベルガー(David Berger)は、デモで演説をしたためにフェイスブックアカウントを30日間停止された。ユーチューブは、移民による暴力に立ち向かう女性たちの動画「#120db」の削除まで行っている。これに対する大反発が起こってようやく、動画は再び見られるようになった。

残念なことに、脅迫行為が起こるのはインターネット上に限らない。「メルケル辞めろ(Merkel muss weg)」のスローガンを掲げ、ハンブルクで反メルケルデモを主催したウータ・オジルヴィ(Uta Ogilvie)はさらにひどい経験をすることとなった。

2月12日にアンティファの暴漢が彼女の自宅を襲撃し、子ども部屋の窓に向かって石を投げつけたのである。幸い負傷者は出なかったが、このような手段で子どもたちを危険にさらす人物像を考えると、彼女は考え直さざるを得なかった。そのため、子どもたちへの危害を恐れ今後はデモの計画を行わないと発表したのである。

このような行為を国民が受けるだけでは飽き足らず、今やネット執行法を策定した一員であるハイコ・マス(Heiko Maas)のような政治家は、民主的に選ばれた政党であるAfDを連邦憲法擁護庁(Federal Office for the Protection of the Constitution)に監視させたいと考えている。同庁は2月中旬に以下の発言を行っている。

連邦憲法擁護庁は、AfD内の「右翼過激派が活動しているとするに足りる兆候はない」と現時点では見ている。「右翼過激派による影響や統制も現在のところ確認されていない」。

他方、連邦教育研究省大臣(Federal Education Minister)であるヨハンナ・ヴァンカ(Johanna Wanka)(キリスト教民主同盟、CDU)は、最高裁で憲法違反のため有罪となった。彼女は2015年にAfDによるデモをボイコットするよう呼びかけている。裁判所は、AfDの「機会均等」を侵害したとの判決を下した。

それでもなお希望はある。検閲の現実に目を覚まし、検閲を受けないようにするドイツ人が徐々に増えているのだ。メルケルと国境開放政策に反対する抗議活動がすでにいくつか行われており、これからも行われる予定である。

3月3日にカンデルで大規模なデモが予定されている。当時15歳のドイツ人少女ミアが、アフガニスタン人の亡命希望者にカンデルで殺害された。犯人は15歳と主張しているが、医学的な検査でそれよりもはるかに歳上である可能性が高いことが示されている。

さらに、AfD幹部であるシュテフェン・ケーニガー(Steffen Königer)は、新たな選挙開催を目指し、大規模なデモが春にベルリンで計画されていると発表した。メルケルが政権掌握を続けられるかが分かるだけでも、進展を見守る価値は確実にある。

(海外ニュース翻訳情報局 翻訳: 渡辺 つぐみ  序文 :MK   )

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