【英国:教育】オックスフォード大学が女子学生の成績向上のため、数学とコンピューターサイエンスの試験時間を延長

名門大学のオックスフォード大学が初めて女子学生に学位を与えたのは1920年の事でした。その百年ほど経った現在、前代未聞の事がオックスフォード大学で起きました。数学とコンピューターサイエンスの試験において、トップレベルのスコアを取る女子の割合が男子より低めという事で、女子の試験時間を延長しました。男女共に難易度や問題の数は変わらないそうです。こちらは、テレグラフ紙の報道をもとにしたThe Blazeの記事から紹介します。

Post  2018/01/24  20:17

The Balaze  by Dave Urbanski 2018/01/22

英国テレグラフ紙によると、世界的に有名なオックスフォード大学は昨年の夏に、女性がより高い成績を得られるよう数学とコンピューターサイエンスの試験時間を15分延長したそうだ。

オックスフォード大学の関係者は「女性の受験者の方が時間的なプレッシャーで不利になる可能性があるため」と話している。ただし、「問題数や問題の難易度は変わらないまま」と付け加えた。

テレグラフ紙は、このような措置は、初めての事だと報じている。

歴史的に見て、第一級優等学位(最も良い成績基準)が与えられた男子学生の割合が女子学生の二倍であった。昨年、試験官の委員会が、女子学生の成績向上のために試験時間を長くするよう提案した。

しかし、テレグラフ紙は試験時間が延長されたのにも関わらず、数学とコンピューターサイエンスでは男子学生の方が第一級優等学位を与えられ続けていると指摘をしている。

大学側の言い分:

大学の広報担当者は記者に対し、(時間を延長するという)この変更は、「学術的に要求される事であり、公平である」とし、39%の女子学生が47%の男子学生と同等の第一級優等学位の成績を修め、女子の点数が上がったと話している。

コンピューターサイエンス専攻の女子の言い分:

アントニア・シウさん(オックスフォード大学コンピューターサイエンス専攻の女子学生の代表)
「片方の性別を優遇するような計画や案に対しては気がかりに思います。ただ合理的に考えて、あってはならない差が、様々な属性(例えば性別、人種、階級)において存在しているのが見え、意図せずとも取り残されているこのような人々について考えるきっかけになったのは嬉しく思います」

(H/T The Telegragh

(海外ニュース翻訳情報局  Karina)

 

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