【米国・調査結果】2040年までに米国のムスリムはユダヤ人の数を超える

最新の調査結果によると、2040年までに米国のムスリムは、クリスチャンに次いで国内2番目の宗教集団になると予測されるそうです。米国は、「人種のサラダボウル」であるというフレーズを中学生の頃に習った記憶がありますが、サラダの構成が年々変わるだけでなく、いわばドレッシングも変わりつつあるということでしょうか。本記事はイスラエルのニュースサイト、ワールド・イスラエル・ニュースからの紹介です。

Post 2018/01/10  9:42

World Israel News   2018/01/08】

ピュー研究所の調査では、2040年までにムスリムが米国で2番目に大きな宗教集団として、ユダヤ人の数を超えるという予測が示されている。

ピュー研究所は、2017年に全年齢層で合計345万人のムスリムが米国に居住しており、米国の総人口の約1.1パーセントを構成していたと推計している。

ピュー研究所の推計によると、米国のムスリムは、宗教によりユダヤ人であると認識しているアメリカ人の数ほどは多くない。

しかし、ピュー研究所の予測では、米国におけるムスリムの人口は、ユダヤ人の人口よりもはるかに速いペースで成長し、2040年までにクリスチャンに次ぐ米国で2番目に大きい宗教集団として、ムスリムがユダヤ人に取って代わることを示唆している。

2050年までに、米国におけるムスリムの人口は、現在の規模の2倍近い810万人、すなわち国の総人口の2.1パーセントに達すると予測されている。

最新の推計は、移民および他の人口統計上の集団の中でムスリムがどれほど優勢であるかについて発表した、ピュー研究所による米国におけるムスリムについての2017年調査からの情報と、集団の人数についての国勢調査局の公式データとを組み合わせている。

ムスリムは、国内で均等に分散しているわけではない。ワシントンDCのような大都市圏には、かなり大きいムスリムのコミュニティがある。同じように、ニュージャージーのような特定の州は、居住する成人ムスリムの割合が、全国平均の2、3倍である。しかし、ムスリムがより少ない州や郡もある。

急速に成長するムスリムの人口

ムスリムであるアメリカ人の人口規模について、ピュー研究所が最初に推計して以降、比較的少ない数から始まってはいるが、米国におけるムスリムの数は急速に成長してきている。

2007年にピュー研究所が初めてアメリカ人ムスリムの研究を行ったとき、米国には全年齢層で235万人のムスリムがいると推計された(成人150万人を含む)。2011年までに、ムスリムの数は275万人まで成長した(成人180万人を含む)。それ以降、アメリカ人ムスリムの高い出生率に加え、ムスリムが米国へ移住し続けていることの両方により、ムスリムの人口は1年あたりおおむね10万人のペースで成長し続けてきた。

改宗は、米国におけるムスリムの人口規模に大きな影響を及ぼして来なかった。イスラム教に改宗するアメリカ人と、信仰を捨てるムスリムの数がだいたい同じであることが大まかな理由である。

実際、成人のアメリカ人ムスリムの5人に1人が別の信仰背景で育てられイスラム教に改宗した一方、同じくらいの割合のアメリカ人がムスリムとして育てられたものの、現在は信仰していない。

 

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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