【米国・移民問題】国境付近の不法移民数、オバマ水準へと急増

トランプ大統領は、大統領選でメキシコとの国境に壁を作ると公約し、不法移民に対する厳しい措置を明言していました。しかし、最近になり徐々に米国を目指す不法移民の数が増えつつあることが判明しました。移民受け入れに関しては米国も一枚岩ではなく、トランプ大統領は難しい舵取りを迫られているようです。本記事は、米国ワシントン・タイムズからの紹介です。
Post 2017/12/16 21:00

The Washington Times by y Stephen Dinan 2017/12/15】

金曜に公表された最新のデータによると、南西部の国境を越える不法移民数は、オバマ時代の水準に戻り急増してきた。これは、トランプ大統領が成した任期初期の効果が弱まっていることを示している。

11月に4万人近い不法移民が国境を飛び越えようとして捕まったが、10月と比較すると約12パーセント増えており、トランプ氏が成果を自画自賛した3月から4月とでは、1月当たりの数が2倍を超える。

おそらく当局者にとって懸念されるのは、先月45パーセント急増した家族帯同での渡航数と、11月に26パーセント上がった両親を伴わない未成年単独の渡航数が増えていることであろう。

国土安全保障省は、オバマ大統領という最悪の期間に比べれば、それでも全体的によくなっていると述べた。

「トランプ大統領の下で、不法移民は昨年と比べて劇的に減少した」と、報道官のタイラー・Q・ホールトン氏は語った。

しかし彼は、さらにやるべきことがあり、連邦議会からの行動が必要であると語った。

「政権は、国境を守り、国内監視を強化し、そして能力に基づいた移民制度を確立するために根気強く取り組んでいる。しかし、移民制度の抜け穴を埋め、国境の壁に資金提供し、時代遅れのビザ・プログラムを終わらせ、国土安全保障省の当局に対し任務遂行に必要な手段を提供すべく、議会に速やかに行動してもらう必要がある」とホールトン氏は語った。

11月に捕まった39,006人のうち、29,086人が国境警備隊により捕えられた。また9,920人が許可なく公式入国港から入ろうと試みた。総数はそれでも2015年や2016年よりは少ないが、2012年、2013年、または2014年よりは多く、国境の不法移民数がオバマ時代の水準に戻る兆候を見せている。

ちょうど先週トランプ政権は、昨年と比べて30パーセント近く国境付近で捕まった人が減少したことを挙げて成果を誇った。しかし、金曜日の数字から生じている最近の傾向に対しては「非常に懸念している」とも語った。

税関国境警備局の当局者は、米国で麻薬密売組織が不法移民を国内に入れるため、「法律と政策の抜け穴を悪用する」方法を考え出し、不法移民らに闇の中に溶け込ませる機会を与えている。

増える移民に加え、国境警備隊や警官は、より多くのメキシコから米国に密輸されているオピオイド(麻薬様物質)やヘロイン、コカインを見つけている。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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