【世界経済・統計】グラフで分かる米国経済の絶対的な優位性

この記事は、原文が2017年2月23日に発信されたものです。この記事がどういうわけか最近SNSで再び出回っています。
当サイトでは、今年の終わりにもう一度振り返る材料としていいのではないかと今さらながらこの記事を発信します。 

さて、「世界大国の米国」、「日本は世界第3位の経済大国」といったフレーズはよく耳にしますが、具体的に、各国の経済規模を即答できる人は少ないかもしれません。2016年の各国GDPの統計を見ると、米国のGDPは世界経済の約4分の1を占め、日本は世界第3位とはいえ、1位の米国、2位の中国にはかなり水をあけられていることが分かります。一方、経済大国と、100を超える国との格差も如実に示しています。本記事は、米国マーケットウォッチからの紹介です。

Post 2017/12/10  13:08

Market Watch by Sue Chang 2017/02/23】

米国の経済の超大国としての地位は、当面の間は安泰だ。 ドナルド・トランプ大統領により米国が混乱し見通しが暗いとはいえ、米国の経済超大国としての地位は、中国が着実に差を縮めているものの、まだ大いに安泰である。 国内総生産(GDP)で測る米国経済は18.04兆ドル(原文ママ)であり、ずば抜けて世界最大である。

米国に最も近い競合国である中国は第2位であり、GDPは11兆ドルである。一方、日本は4.38兆ドル(原文ママ)と、差をつけられた3位である。

HowMuch.netが図解するグラフのとおり、米国は世界経済の約4分の1を占め、中国の14.84%よりも10パーセント近く大きい。  別の言い方をすれば、米国経済は中国の次に続く、日本、ドイツ、英国、フランス、インド、イタリア、ブラジル、およびカナダという、8つの経済大国の国内総生産(GDP)合計におおむね相当するということである。

しかし、国を地理別に分けると明らかにアジアがリードしているという説明に変わる。グラフに黄色で表示された地域は世界のGDPの33.84%に寄与した。

「アジア経済の重心は東であり、中国、日本、および韓国で米国とほぼ同じくらいのGDPを生み出しています」とHowMuch.netのラウル・アモロス氏は語った。

北米はアジアを27.95%で追い、欧州は21.37%で追跡している。この3つの(経済)圏は合計で世界の経済活動の83%になる。 グラフは、豊かな国と貧しい国との隔たりも浮き彫りにしている。

南米最大の4つの経済大国は、ブラジル、アルゼンチン、ベネズエラ、およびコロンビアであるが、全部合わせても世界のGDPの4%にしかならない。

一方、アフリカ最大の3つの経済大国は、南アフリカ、エジプト、およびナイジェリアであるが、およそ1.5%を占める。

その一方で、100を超える国の経済は小さすぎて個別に示すことができないため、1つにまとめて「その他の国」としている。

「『その他の国』は、米国と中国との差とちょうど同じくらいのGDPを生み出しています。

このことは、中国に対して(経済の)大きさで、米国が優位に立っていることを印象的に表しています」と、アモロス氏は語った。

⋆注)本文の数字は、2015年の発表に基づいたものです。 本文内のGDPのリンクは、2016年に改訂されていますので、本文の数字と違っています。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

 

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