【中国・経済】IMF:中国の金融システムに「大きな危険」を警告

今、世界で一番お金をばら撒いているイメージがあるのは、恐らく中国ではないかと思います。随分前から、チャイナバブルがいつはじけるかという話題はありましたが、ついにIMFが警告を出しました。今後、世界経済はどうなっていくのでしょうか。この記事はモスクワを拠点とするロシア・トゥディからの記事を紹介します。
Post 2017/12/08 12:06

RT  2017/12/07】

世界第2位の経済成長を遂げた中国の「危険なペース」での債務依存の拡大は、国際通貨基金(IMF)の懸念を高めている。IMF基金は、大きな危険と不均衡を警告している。

IMFの中国の金融システムの健全性確認によれば、国の銀行の5分の4が危険水準にある。中国の「大手4大銀行」は十分な資本を持っていたが、「大規模、中規模、都市商業銀行は脆弱だ」と指摘した。

IMFの評価では、システムの複雑さが増し、財務の安定性のリスクが高まっているという。「信用取引の増加が、GDPの伸びを上回り、信用取引合が突出して大きくなっている。」と指摘している。

IMFの報告書によると、同国の債務は現在、同国の総生産高の234%に相当する。

「地方の雇用の大幅な低下を防ぎ、地域の成長目標に達することを明らかにする主要な目標は、財務の安定性などの他の政策目標と矛盾している」

IMFは、習近平が危険を回避するための措置を講じており、財政的な安全保障を改善することを約束していることを認めている。さらに、中国政府は、経済戦略をさらに調整し、財務面の安全性のみに焦点を当てる体制を整えるべきだと付け加えた。

「世界最大かつ複雑なシステムの監督は困難な課題であり、中国当局は成長と革新に追いつくために努力してきたが、すべての国と同様に多くのへだたりが残っている」と述べた。

IMF通貨・資本市場局の副社長であるラトナ・サヘイ氏は、「GDPの成長にあまり重きを置かないよう、当局に勧めている」と述べた。

彼女は、「国有企業(SOEs:国有企業)に対する潜在的な保証は、慎重に徐々に取り除く必要がある」と付け加えた。

IMFはまた、「急速に大規模かつ人気があり、潜在的にはシステミック・リスク*になる可能性がある」とした新しい金融商品の急速な開発に警告している。

システミック・リスク*・・特定の金融機関や市場が機能不全となったならばそのことの影響が他の金融機関や市場にまで、さらには金融システム全体にまで波及する金融危機を起こすというリスク(ウィキペディアより

(海外ニュース翻訳情報局  MK)

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