【米国・調査結果】カリフォルニア州の福祉支出額、他を寄せつけず

米国国勢調査局のデータによると、カリフォルニア州は低所得者へのフードスタンプ(食料費補助)や医療費助成といった福祉への支出額が2位、3位の合計額を上回り、首位に立っています。人口でもカリフォルニア州は1位なので、それほど不思議な結果ではありませんが、人口約4,000万人(2016年時点)のカリフォルニア州では、日本円にして11兆円を超える額が福祉にかかっているということになります。本記事は、米国マーケットウォッチからの紹介です。
Post 2017/12/01  8:47

MarketWatch  By Shawn Langlois  2017/11/28】

カリフォルニア州は、息が詰まるような生活費と巨大な人口を抱えているが、尋常でない世帯数が公的扶助を受けている。実際、1,030億ドルが福祉に充てられている黄金州(カリフォルニア州の俗称)の経済的困窮者への支出は、カリフォルニアに次ぐ2州の支出合計よりも多い。

米国国勢調査局のデータによると、2位のニューヨーク州は2015年に614億ドルを支出し、3位のテキサス州は354億ドルを費やした。

経費の見積を行うウェブサイトであるHowMuch.netは支出金額で下記の図をつくった。円はそれぞれ州を表し、円の大きさは福祉支出の大きさに対応している。青は、その州の支出が比較的小さいことを表し、ピンクと赤は平均よりも高い支出額であることを示している。

HowMuch.netのラウル・アモロス氏は、地図中で「もっとも赤い」上位10州の公共福祉への支出(3,469億ドル)は、下から40州(およびコロンビア特別区)全体の合計額(2,627億ドル)を上回ると指摘した。

人口がこの結果の大部分に寄与していることは明らかだが、原因はそれだけではない。

「特定の州の人口密度がいかに高くとも、この数字には注目すべきです。なぜならば、これが将来の財政問題を暗示しているからです」とアモロス氏は語った。「多くの州が赤字運営をしており巨額の債務問題を抱えている事実を考慮すれば、この数字が長期的に持続可能なのか疑問に思い始めるでしょう。」

【福祉支出上位10州】

  1. カリフォルニア州 1,030億ドル
  2. ニューヨーク州 610億ドル
  3. テキサス州 350億ドル
  4. フロリダ州 270億ドル
  5. ペンシルバニア州 270億ドル
  6. イリノイ州 210億ドル
  7. オハイオ州 200億ドル
  8. マサチューセッツ州 190億ドル
  9. ニュージャージー州 170億ドル
  10. ミシガン州 160億ドル

*人口統計(2016年):米国国勢調査局データについては、こちらを参照してください。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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