【英国・インタビュー】ポリティカル・コレクトネスによって誰も英国内で真実を伝えることができない 」モリッシー

モリッシーは、現在は解散した英国のロックバンド、ザ・スミスの元リードシンガーです。
デビュー以来、政治であれ文化であれ、一貫して歯に衣着せぬ発言をし続け、大いに物議を醸し、同時に熱狂的な支持も得てきました。
ポリティカル・コレクトネスに対しても、恐れを知らぬ態度は変わらないようです。現在のイギリスをとりまく空気に対し一撃を加えました。
本記事は英国のExpress UKからの記事です。
Post 2017/11/28  11：41

【ExpressUK  by REBECCA PERRING  2017/11/27】

賛否が分かれることで有名な歌手、モリッシー氏は、「英国は「ポリティカル・コレクトネス」に支配され、誰も真実を語ることができなくなった」、と語った。

ロックバンド・ザ・スミスの元リード・シンガーは、英国で真実を語ると仕事を失う、と続ける。

EU離脱派のこのミュージシャンは、「誰もが何に関しても真実を語っていない」と既成勢力に対して激しい怒りを表した。

「イングランドで真実を伝えれば、君は仕事を失うだろう。」と彼は付け加えた。

ザ・スミスの元リード・シンガーである彼は、英国は「文化面で惨事の状態」であるとテレサ・メイ首相と野党労働党のジェレミー・コービン労働党党首を激しく非難した。

タイムズ紙日曜版のインタビューで58歳のこの歌手は、次のように述べた。

「コービンは何度もテレサ・メイへの戦いの攻撃の機会を持ち、そして抵抗し続けているが、現在の戦いにおいてこれがイングランドが作り出せる最高の状態だとは信じがたい。」

「俺たちはサッチャー政権をほうほうの体で生き延び、そしてその後も何とかしのいできたのに、今度はテレサ・メイとジェレミー・コービンだよ。」

「これは惨事だ。英国はポリティカル・コレクトネスによって支配され、文化的に惨事の状態にある。」

モリッシー氏は、メイ首相は「リーダーシップ」の資質がないと語った。

「 彼女は自分への質問に答えようとしない。リーダーシップとしてふさわしくない。」

「ほとんどの場合、彼女は自分の発言を完結させることができず、顔は震えだす。」

「彼女自身も首相としてなんとか持ちこたえようとしている。彼女はEUに関する交渉について交渉している。」

「俺は保守派ではないが、彼女が実際には党に仕事をさせたり、政治的に強くなったりすることを阻止しているのが分かる」

『マウス・ストライクス・アゲイン（おしゃべり野郎がまたやりやがった、という意味。スミスの曲）』は、既成勢力が必死に英国をEUに残留させようとしているため、Brexitは決して起こらないと主張した。

彼は国民投票を「胸を打つ民主主義のストライキ」として表現した。

「EU離脱は議会が望んでいないので起きないだろう。難しいことではない。彼らはBrexitを起きさせない方法を見つける。」と語った。

(海外ニュース翻訳情報局  凪)