【独裁国家】ジンバブエと北朝鮮の関係:金日成の部下に軍の訓練をさせたムガベ

現在、軍のクーデターにより自宅軟禁中となっているジンバブエのムガベ大統領ですが、政権掌握の初期に北朝鮮を訪問したことが現在の体制に少なからず影響を及ぼしたようです。ルーマニアの独裁者であったチャウシェスクも北朝鮮の体制に感銘を受け、手本にしたと言われています。本記事は、英国エクスプレスからの紹介です。
Post 2017/11/19 11:18

[Express UK  By JOEY MILLAR 

独裁者同士の不可解な関係を示す歴史を通して見ると、ジンバブエで権力を握るロバート・ムガベは、北朝鮮の影響を受けている。
追放されたジンバブエ大統領は、自身の40年近くにわたる統治の間、攻撃と混乱で支配し彼に反抗的な者への残虐行為や拷問を繰り広げた。

1980年に首相として最初に権力を獲得して間もなく、ムガベは金氏の王朝に影響されたように思われた。

英国からの独立を国が勝ち取った後、初のジンバブエ政府での肩書を確保して間もなく、ムガベは北朝鮮に旅立った。

金日成(体制)で見たものに触発されて帰国したムガベは、体制の規律面を取り入れ始めジンバブエで実践した。

また彼は、悪名高い(ムガベ親衛部隊である)ジンバブエ第5部隊の訓練のために北朝鮮の軍事顧問を呼び寄せた。この部隊は、3,500名におよぶ血に飢えた兵士たちの集団であり、少なくとも2万人の民間人を殺戮する任務を負った。

当初は自身の反対派に、ジンバブエにとどまり「肌の色に関係なく」国の成功に向かって働こうと促したにもかかわらず、ムガベの言うことだけを聞く、北朝鮮方式で訓練されたジンバブエ軍第5部隊が批判者らをすぐに攻撃した。

彼のジンバブエ統治において暴力的であった初期の数年間、ムガベが金氏に目を向けていたときに数千人が亡くなった。

北朝鮮の歴史的な同盟国には中国、ソ連、および後のロシアが含まれるが、ジンバブエとの協力は最も奇妙であり、秘密主義的なものの1つである。

2010年に、ベテランの(環境保護)専門家らに厳しく批判された『ノアの方舟』計画でジンバブエが数多くの希少動物を北朝鮮に贈った際、ジンバブエと異端国とのつながりが再度浮き彫りになった。

ジンバブエは金日成と金正日の像に花を送った

また翌年、ジンバブエ政府は金正日を「偉大な友人」と表現した。この賛辞は平壌でなされ、2つの巨大なムガベ像の建設に500万ドルともいわれる資金を提供した北朝鮮政府に報いるものであった。

北朝鮮創立者の死後22周年記念で、ムガベは平壌にある金日成と金正日の像に花束を贈った。

これらは独裁者同士の友好を示すジェスチャーであり、取るに足らないことかもしれないが、北朝鮮とジンバブエの歴史に関する鍵となる実態であった。

2010年ワールドカップの前に、ジンバブエは2国間での祝賀試合の主催を提案した。このことに激怒したジンバブエ人の民間人らは、試合を行えばチームが滞在するホテルとトレーニング場を攻撃すると脅し、主催者は手を引くこととなった。

しかし、数十年の協力関係にもかかわらず、昨年ムガベは2国間の関係が金正恩の継承後に冷たくなったと明かした。

ムガベは、「我々は北朝鮮との関係を失いました。北朝鮮が関係を再度構築したいのであれば、我々はそれに報いると思います」と語った。

「我々は、どの国も憎むことはなく、誰に対しても嫌悪することはありません。我々は、我々と友達になりたいものと友達になりますが、必ずしも相手のやり方に従うというわけではありません。互いに友好であるという条件での友好なのです」と、彼は語った。

(海外ニュース翻訳情報局 渡辺 つぐみ)

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