【日本】カリスト・プロトコルはグロすぎて日本では発売禁止

By Mariko Kabashima

サバイバルホラー『The Callisto Protocol』の開発元は、日本での発売のために必要な検閲の変更を拒否しています。

オーストラリアなど、ゲームの内容に関して驚くほど厳しい規則を持っていることで有名な国もありますが、日本も非常に厳しい規則を持っていることはあまり知られておらず、ほとんどの暴力的なゲームは発売前に検閲されることになっています。

しかし、『The Callisto Protocol』については、検閲されるどころか、開発元のStriking Distance Studiosが日本での発売を見送ることを決定しました。

こちらについての記事をMETROからご紹介します。


《引用記事 METRO

今のところ、CEROレーティング*を通過することはできない。
同社は次のようにコメントを出している。

「もはや皆様に必要な体験を提供することができないと判断しました。日本の皆様には、ご理解をお願いいたします。すでにパーオーダーされている方は、返金させていただきます。」

訳注*・・・CEROレーティング*とは、特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構による、ゲームソフトの表現内容にもとづき、対象年齢等を表示する制度です。国内で販売される業務用ゲームソフトを除く家庭用ゲームソフト等が年齢区分マークの表示対象となります。表示する年齢区分マークは、CERO倫理規定にもとづいて行われる審査により、それぞれの表示年齢以上向けの内容が含まれていることを示しています。 )

何が問題であったか正確な情報は不明だが、先週プレイした際、首が真っ二つになったり、巨大なファンの羽根で人体が切断されたりと、我々自身もこのゲームがいかにグロかったかを指摘した。

一部のファンは既に、この問題は(人体の)切断にあるのではないかと示唆している。切断は日本では常にタブー視されてきたが、このゲームの精神的な前身であるDead Space (来年大幅な予算の見直しが行われる) の核心部分である。

以前はそうではなかったが、日本では2002年にCEROが設立され、ゲームの内容に関してより厳しくなった。

ヌードと暴力の両方が検閲され、日本の開発者は過激なものを避けることを心得ているが、その結果、The Last Of Us、Cyberpunk 2077、GTA 5などの洋物ゲームは編集版でリリースしなければならなくなった。

アナリストのSerkan Toto博士によると、バイオハザードのような日本製のゲームもこのシステムの範疇にあり、日本でよりグロいバージョンがリリースされたとしても、通常のリリースほどではないにしろ、検閲されるとのことだ。

Serkan Toto博士のツイート翻訳

1) The Callisto Protocolの日本での発売が中止された。
日本の視聴率調査機関CEROがこのゲームの暴力描写を嫌い、開発元がその要求に応じないからだ。
多くの人が知らないが、日本では多くのゲームが検閲されている。

2)1990年代、日本はビデオゲームの検閲に関してはかなりソフトだった。CEROは2002年に設立され、年々厳しくなってきている。
日本でヌードや暴力で検閲されたゲームは、Last Of Us、Cyberpunk、Uncharted 1、Witcher 3、GTA Vなどだ。

3)言うまでもなく、検閲は家庭用ゲーム、例えばバイオハザードなどにも影響を与える(欧米のリリースと比較した場合)。
また、日本のゲームでは、カット版とグロ版の2種類が発売されることがあることを理解しておくことも重要。
通常、グロいバージョンの方が売れる。

4) 問題は、グロいバージョンは、通常、CEROの最も厳しい「Z」レーティング(18歳以上対象)であり、欧米のリリースと比較すると、さらに検閲されていることである。
つまり、このようなゲームの日本版は絶対に避けることだ–必ず検閲されている。/終わり

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