反ユダヤのカニエ・ウエストがあのParler買収

By Mariko Kabashima

米国の政府系メディアであるボイス・オブ・アメリカの記事からカニエ・ウエストについての話題です。

カニエ・ウェストと知られているラッパーが、反ユダヤ的な投稿でTwitterとInstagramから追放された直後に、右翼に友好的なソーシャルネットワークParlerの買収を申し出ました。

Parlerと言えば、2020年の大統領選でFacebook,Twitter等で締め出されたトランプ支持者やQアノン信者が使っていたSNSプラットフォームです。

同プラットフォームを所有するParlement Technologiesと、法的に「Ye」として知られるウェストは、第4四半期に買収が完了するはずだと述べていますが、買収額などの詳細は明らかにされていません。同社は、Parlementのプライベートクラウドとデータセンターのインフラを介したプライベートクラウドサービスの利用も買収の契約に含まれると述べています。

Yeは1週間前、反ユダヤ主義的な投稿がソーシャルネットワークのポリシーに違反しているとし、TwitterとInstagramから締め出されました。

インターネットアーカイブによると、ウエストはTwitterのある投稿で、もうすぐ「ユダヤ人にデスコン3(death con 3)をかける」とツイートしました。

当たり前だけど、これを擁護するほど間抜けなカニエファンはいない。
絶対に…

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ye ツイート
今夜はちょっと眠いけど、目が覚めたら
ユダヤ人にデスコン3をかけるつもりだ。
面白いことに、僕は実はユダヤ人にもなれない。
お前たちは俺をもてあそび、お前たちの政策に反対する者を黒く塗りつぶそうとした。

「ユダヤ人にデスコン3(death con 3)をかける」の意味

ウエストは軍事用語の “デフコン(DEFCON) “をもじり、ツイートに「デスコン3(death con3 )」と言う言葉を使いました。

デフコンとは、「Defense Readiness Condition」の略で、通常は戦争への準備態勢を5段階に分けたアメリカ国防総省の規定を指します。
数字は、国家安全保障上の脅威の強さを示す5段階のレベルについてです。5が最低、1が最高となります。

したがって、ウェストのツイートは、ユダヤ人からの何らかの脅威に備えているか、あるいは、彼自身がユダヤ人に何らかの暴力を振るうつもりであることを示唆しています。


カニエ・ウェストの発言にTwitterが非難の嵐


45歳のこのミュージシャンが反ユダヤ的な発言をツイートした後、ネット民たちはすぐに炎上しました。
殆どの人が、3000万人以上のフォロワーがいるカニエ本人が、SNS上で民族を攻撃していることは信じがたいことだと怒りを表しコメントしています。

また、彼が双極性障害を患っているという理由で、彼の行動を擁護することはできないと指摘する人もいましたが、複数のツイッター投稿では、精神的な問題を抱える人がSNS上で反ユダヤ主義や人種差別的な発言をすることはない、と書いています。

カニエ・ウエストは炎上目的なのかこういう過激な発言は今までもありました。

以前、カニエ・ウェストは、フォックス・ニュースのタッカー・カールソンとのインタビューでイヴァンカ・トランプの夫であるユダヤ人のジャレッド・クシュナーについて、イスラエルと他の中東諸国との間の宣言を「金儲けのために」仲介したと主張していましたこともあります。

ウエストは、前からずっと反ユダヤ的な発言を続け注目されています。
これは米国には、ユダヤ人への差別を持つ米国民がいるということなのでしょう。

今後米国はどうなっていくのでしょうか。

ツイッターとインスタグラムから締め出されたウエストは、極右の差別主義者、トランプ支持者、陰謀論者が多くあつまるParlerの買収をするつもりです。

米国最大のユダヤ人団体である名誉毀損防止同盟( Anti-Defamation League、略称: ADL)は、カニエ・ウエストの過激な言動について次のようにコメントを出しています。

今週、kanyewestが見せた行動は、深刻な問題であり、危険であり、反ユダヤ主義的です。特に彼が持つプラットフォームで、白人至上主義のスローガンやユダヤ人の力に関する古典的な#反ユダヤ主義を広めたことには弁解の余地はありません。

H/T VOA SKPOP

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

 

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