【ウクライナ・ロシア】ウクライナのロシア語に対する締め付けに新たな動き

by Mariko Kabashima

この記事は、ロシアの国営メディア、ロシアトゥディからの記事です。

ウクライナが実質的にロシア語の出版物を禁止したという内容です。ロシアはこのことを問題にしているようです。


《引用記事 RT 2022/01/17》新しい出版法ではロシア語を母国語と認めない。

ウクライナのロシア語メディアは、翻訳していない「外国語」出版物を選択的に禁止する新法により、今後、同国の公用語(ウクライナ語)による第二版を発行することを余儀なくされることになる。2019年に可決され、今年の1月15日に施行されたこの法律によると、すべての印刷媒体は同じ日にウクライナ語版を、同じ名称、内容、および量で発行しなければならない。

ロシア語はウクライナの大部分で共通の母国語であり、ウクライナ東部と南部の多くの都市で優勢であるにもかかわらず、ロシア語は法律の例外を認められていない。その代わりに、クリミア・タタール語、ウクライナの先住民族の言語、英語、EUのすべての公用語に例外が与えられている。これは、例えば、ポーランドの文書であれば翻訳を必要としないことを意味する。同じことがアイルランド語やマルタ語も同様であるが、これらの言語は大使館員以外にはほとんど話す人がいないと思われる。

この法律を破った者は、最高8,500フリヴニャ(300ドル)の罰金を科せられることになる。

この出版についての法律は、2019年に当時のペトロ・ポロシェンコ大統領の主導で可決された広範囲な法律の一部である。当時の大統領は、ウクライナ語を公式に唯一の公用語とし、行政、メディア、教育など多くの分野で主要言語とすることを定めた。その法律の多くは数年間段階的に実施された。2020年には、すべての広告は、ウクライナ語、科学、医学文献、公共交通機関の標識に切り替えられた。2021年には、すべての顧客サービスをウクライナ語で開始しなければならないという要件が導入された。

昨年、メディア界の重鎮、セルゲイ・チェルニャフスキー (Sergey Cherniavsky) 氏は、ウクライナの報道機関ストラナ (Strana) とのインタビューで、第2刷発行はすべてのロシア語媒体のコストを大幅に上昇させると示唆した。同氏によると、これらの企業の多くはロシア語での出版を断念せざるを得なくなるか、倒産に直面するという。

「紙媒体がウクライナ語に移行する場合、ビジネスが苦しくなる。将来的には、税収の減少や雇用の喪失につながるだろう」とチェルニアフスキー氏は述べた。

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子 文・翻訳)

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