【デンマーク】デンマーク、「高度な機密」情報を開示したとして4名のスパイを逮捕

By Mariko Kabashima

先週、デンマーク当局が「長期的かつ継続的な」対敵防諜活動の一環として、デンマークの情報機関の現職および過去の職員4名が逮捕されました。

逮捕のニュースは、デンマーク安全情報局(PET)が木曜日にオンラインで発表した簡単な報道声明の中で発表されています。

PETは、デンマークでは警察情報局として知られており、国内のテロ対策と防諜活動を行っています。

PETは木曜日の声明で、前日にデンマーク国内の「色々な住所での捜索」で4人を逮捕したと発表。

容疑者4名の身元は明らかにしていませんが、全員がデンマークのインテリジェンス機関の現役または元メンバーであると述べています。

そのうち少なくとも1人はPET自体の現役または元職員であると考えられています。報道によれば、デンマークの対外的な情報機関であるデンマーク国防情報局(FE、英語ではDDIS)も関与しているとのこと。

PETが1日に公開した情報によると、4人の容疑者は「情報機関の高度な機密情報」を開示したことで告発されています。

しかし、PETの関係者は、この事件の詳細についての説明を求められても拒否し、「今回の逮捕は、現在も続いている長期的な防諜調査の後に行われた」とだけ述べています。

4人の容疑者は、デンマークの検察当局がスパイ事件で使用する標準的な法律であるデンマーク刑法第109条第1項違反で起訴されました。

デンマークで大規模な防諜事件は、2012年のコペンハーゲン大学のフィンランド人教授、ティモ・キビマキがロシアのスパイとして有罪判決を受け、短期間の実刑判決を受けた事件以来のことです。

キビマキは現在も学者として活動を続けており、ロシア連邦外務省のために契約上のコンサルティング業務を行ったと主張していますが、コンサルティング業務の過程で故意にロシアの諜報員と接触したことは否定しています。

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