フランスとドイツなど欧州全域で奇妙な高レベルの放射線が検出

中央ヨーロッパで、高濃度の放射線が検出されたというニュースが、英国EXPRESS UKとロシアのロシアトゥディ(RT)で発信されました。フランスとスペインでは、このことについて「ニュースの価値なし」と情報が公表されてないそうです。RTによると、頻繁ではないが過去にもヨーロッパ全域で同様の放射線の急上昇がみられることがあったそうです。今年2月にも突然の放射性ヨウ素131の痕跡が検出されました。こちらでは、英国Express UKの記事を紹介します。ExpressUKは、英国のタブロイド紙デイリーエクスプレスのオンライン版です。
Post 2017/10/12 13:15 ♣update 2017/10/12  21:04

Express UK By MATT DRAKE    2017/10/11

中央ヨーロッパ全域で放射線の急激な上昇が検出され、科学者たちはその発生源について困惑している。
先週、ドイツの放射線防護局は、中央ヨーロッパと西ヨーロッパの一部で放射能の増加を報告した。

急激に増加した放射線物質は、ドイツの6か所、オーストリア、フランス、ドイツ、イタリア、スイスなどヨーロッパのいくつかの地域で検出された。

放射線防護局は原子力発電所で事故などは起きていないと語った。

彼らは次のように述べている。「放射性物質ルテニウム-106の発生源に関する新たな分析は、ドイツから620マイル以上離れた東ヨーロッパでの放出を示唆しています。」

「放射性物質の発生源に関する新たな分析は、ウラル南部での放出を示す可能性が高い。」

「しかし、ロシア南部の他の地域が除外されるという訳ではない。」

これらの粒子は、眼腫瘍のガン治療および衛星の動力となる熱電発生器に使用され放射性アイソトープであるルテニウム-106だ。

その高レベルの放射性物質は、人間の健康に脅威を与えず、パニックに陥る必要はないと当局者は語った。

今年2月には放射線の急激な増加が報告され、ロシアが秘密の核実験を行っているかもしれないと多くの人が考えた。

放射性ヨウ素131の増加は、1月にロシアとノルウェーの国境上で最初に検出されたが、その後、急激にヨーロッパ全土で上昇し広がった。

ノルウェー放射線防護局(NRPA)によると、フィンランド、ポーランド、チェコ共和国、ドイツ、フランス、スペインでは増加が見られたが、フランスとスペインの当局者は「ニュースの価値なし」とし、情報を公開しないことを決めた。

IRSN(フランス放射線防護・安全研究所)は、ヨウ素131号の急激な上昇は「健康上の懸念はない」とし、その後放射性物質のレベルが正常に戻ったと付け加えた。

ヨウ素-131は、冷戦の初期に米国とロシアが実験した原子爆弾に見られる放射性アイソトープであるため、ロシアは北極圏で核兵器をテストしているという説が広まった。

スウェーデンのウェブサイトCornucopiaは、ヨウ素-131は、「ウラン235またはプルトニウムに基づく核兵器の爆発時に発生するアイソトープである」と書いている。

「ロシアは核兵器を新しいロボット技術の状態にアップグレードしており、そうすることでただの運搬装置だけでなく新しい弾頭を開発することは不合理ではない」と付け加えた。

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