【英国】南シナ海の脅威:英国はなぜ世界の安全を守るために中国を阻止するべきなのか!?

先日、当サイトでご紹介した国防幕僚長ニック・カーター将軍の年次スピーチでも、防衛の見直しについて語られていました。


【引用記事 エクスプレスUK 2019/12/15

南シナ海域における中国と西側諸国との緊張は長年続いている。
だが、ある専門家はエクスプレス紙に対し、この地域は英国とは遠く離れていると感じているかもしれないが、英国やその他の同盟国が中国の勝手な要求を阻止することは世界の安全保障にとって極めて重要であると語った。

中国が大胆な領海線主張を展開した主な動機の1つは、南シナ海を構成する海上交通路と貿易港が利益をもたらすことである。習近平国家主席は、論争の的となっている中国が主張する自国の領海線を九段線に設定することを余儀なくされた。
このことは、近隣のアジア諸国だけでなく、南シナ海が世界中の貿易に影響を及ぼす極めて重要な貿易地域として台頭してきたことから、世界中の他の経済諸国からも怒りを巻き起こした。

そして、イギリスはその国の1つである。
毎年、英国貿易の12%が南シナ海を通過している。同統計によると、海運業は世界貿易の9%を占めており、同地域の重要性が高まっていることから、海運業の比重が高まる可能性が高い。

ヘンリー・ジャクソン協会の安全保障専門家であるジェームズ・ロジャーズは、エクスプレス紙に、英国は他の主要国とともに、この地域における中国の支配を阻止しなければならず、さもなければ、成功は中国が世界の他の地域で同様の主張をすることを勢いづかせるかもしれないと次の様に語った。

「米国が説得しても、他国が中国の主張を受け入れるなら、何の意味もない。なぜなら、ある意味で中国人はまだ勝っているからです。」

「しかし、英国、フランス、日本、オーストラリアがこれらの海域に入らなければ、中国が南シナ海の支配権を主張することになります。」

「我が国は国際法を支持しなければならないので、中国の主張に異議を唱えなければなりません。今日は南シナ海かもしれないが、明日、中国が巧く利用するのは他の誰かかもしれません。」

また、ロジャース氏は、英国は南シナ海にもっと関心を持ち、おそらく多くの人が考えているほど支配力をもたない中国に立ち向かうべきだと次の様に述べた。

 「英国は経済的、戦略的な理由から、この地域により大きな関心を持つべきです。これは我が国が海軍のプレゼンスを高めなければならないということを意味します。」

「英国の最も緊密な同盟国でパートナーである米国、オーストラリア、日本は、この地域に大きな関心を寄せています。」

「欧州で米国の支援を得るには、インド太平洋地域で米国を支援する必要があります。」

「中国の要求に基づいて外交をしてはなりません。我が国は世界最大の市場と輸入国の1つであるため、中国は製品の販売に関して我が国に一部依存しています。」

「中国はイギリスのノウハウと投資を必要としています。私たちはその事実を見失ってはならないし、中国政府が私たちにそれを考えさせるような形で会談する状況を許してはなりません。」

2018年九月、中国の国営新聞は、南シナ海の群島を舞台に戦艦を派遣した英国を「挑発」と非難した。

同氏の社説はまた、この動きが、ブレグジット後の中国との貿易協定締結という英国の希望を阻害する可能性があると警告した。

同紙は、「中国と英国は、ブレグジット後に自由貿易協定を議論する可能性を積極的に探ることで合意していた。中国の核心的利益を害するいかなる行為も、中国を支援するだけだ。」と報じている。

(海外ニュース翻訳情報局 MK)

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