【国連:北朝鮮】国連、北朝鮮への人道支援のための制裁免除を承認

国連安全保障理事会が、北朝鮮への人道支援のための制裁免除を承認しました。
先日、当サイトで紹介したジム・ロジャース氏のインタビューをみても、北朝鮮に対しては、日本での評価ほど西側諸国はそれほど悪くないのかもしれないですね。
時々海外のサイトでは、脱北者のインタビューの記事や動画があり、彼らに同情する声も聞こえてきます。

さらに、2017年9月に出した当サイトの記事「北朝鮮の貿易国と輸出入について調べてみました」をみても、決して孤立した国というわけではなさそうです。もしかしたら、当時より状況は変化しているかもしれませんが。

こういった動きを見ていると、日本政府は、ただ批判だけをするというだけではなく、世界の目というのを意識しながら、まっとうに主張し、したたかに世界の同調を得るということを積み重ねていく必要があるとつくづく思います。
この記事は、Korea Timesから紹介します。

Post by Mariko Kabashima  2019/02/12  0:31

Korea Times 2019/02/07】

国連安全保障理事会は、スイス政府と世界的な救護機関が北朝鮮に飲料水と治水関連の物資を提供できるように制裁を免除した。

国連の対北朝鮮制裁委員会のウェブサイトによると、同委員会は先週、スイス開発協力庁とワールド・ビジョン・インターナショナルに対し、制裁免除を承認したという。

スイス政府機関に承認された物品リストには、ソーラーポンプ飲料水供給システム用のポンプワイヤー、安全ロープ、ケーブルが含まれている。そのウェブサイトの文書によると、それらは26,952ドルの価値があると記されている。

同委員会はまた、スイス政府が朝鮮民主主義人民共和国 (北朝鮮) の洪水対策事業のために72,300ドル相当の亜鉛メッキ鉄線53トンを輸出することを許可した。

国連委員会は、ワールド・ビジョン・インターナショナルの水・衛生・衛生プロジェクトのために、ワイヤー、パイプ、セメント25トンなど110品目の免除を認めた。しかし、援助団体は商品の価格を明らかにしなかった。

今回の承認で、現在実施されている北朝鮮関連の人道的免除は9件に増えた。免除期間は6カ月である。

人道的活動は国際社会の制裁によって禁止されていないが、関連資料は国連の制裁免除を要求している。

援助団体は、北朝鮮の核実験に対する重層的な制裁措置が、銀行網の破壊やサプライチェーンの寸断、物資輸送の遅延などを通じて、北朝鮮の活動に影響を及ぼしていると指摘している。(Yonhap)

 

(海外ニュース翻訳情報局 樺島万里子)

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